留学だからこそ学ぶものは大きい 慶應義塾大学ビジネス・スクールの留学制度

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KBS〈慶應義塾大学ビジネス・スクール〉が評価される大きな特徴のひとつが「留学」だ。
NUS(シンガポール)、ケロッグ(米)など、54校にのぼる世界のトップ校との提携は、国内のほかのスクールにはない強みだ。
ここでは、実際に留学を経験した学生の言葉を紹介。その言葉ひとつひとつが、自分だったらどうか?と、置き換えられる熱量を感じるものになっている。
福本 大悟(20代)
DAIGO FUKUMOTO
MBA・2年生

国際単位交換プログラム派遣生

留学先:The Stockholm School of Ecomonics(SWEDEN)

 

KBSを選んだ理由は?

慶應を選んだ理由はまわりからの評価、また、ブランド力があるため優秀な方が多く集まっています。その中で議論を交わせることの方が学びが大きいと考えたためです。

フルタイムMBAは大変ですか?

KBSでは年齢や業界が様々な人が集い、グループワークや授業はもちろんですが、放課後やプライベートな時間も含め朝から晩まで議論を交わす場を味わうことができます。大変ではありますが、物事をより深く考え、多方面から意見を取り入れ、意思決定を行う能力を養う機会を提供してくれていると思います。

交換留学を経験して得たものは?

その国で学ぶことはとても有意義です。スウェーデンは高負担高福祉で知られますが「なぜ可能か?」そして「なぜ同時に高競争力経済を維持できているか?」といったことは、訪れたからこそ学べる機会があります。

スウェーデンでは高校を卒業するとみな親元を離れ一人暮らしをする慣習があります。軽い病気に罹ると医者の予約はなかなか取れず看護師による電話でのサポートはあるもののセルフメディケーションが推奨されます。 また、機会の平等という意識が浸透しており、女性の就業率が極めて高いことや教育の費用を国が手厚く保証する点はこのような考えの基盤ができているがゆえに成り立っているように思います。 つまり高福祉は自立心が養われる環境で支援が必要なことを極力減らし、機会の平等という価値観のもと個人ではどうにもならない負担を国が請け負うことで成り立つのだと感じました。留学でしか得られないことは本当に大きいのです。

KBSで学んだことを今後どのように活かしていきますか?

私は慶應の薬学部を卒業後、KBSに進む路を選びました。将来は少子高齢化の進む日本で大きな役割を担うライフサイエンス産業の発展に貢献したいと考えております。

〈KBSの国際プログラム〉

KBSには下記の国際プログラムがある。学ぶ人の状況に合った充実のプログラムだ。

[国際単位交換プログラム]

1988年度に国際単位交換プログラムを発足させました。修士課程に在籍するKBS学生は選抜の上、2年次の2学期(3〜4カ月間)に世界中の提携先ビジネススクールに留学することができます。一方、提携先ビジネススクールからは2学期および3学期に留学生を受け入れ、留学生とKBS学生が共に学べる授業を英語で開講しています。毎年、数十名規模の交換留学を継続しています。

[ダブルディグリー・プログラム]

ダブルディグリー・プログラムは、KBSと提携校で1年間ずつ学び、2年間で両校の正規卒業生としてそれぞれの大学院からMBAが授与されるプログラムです(WHUとのプログラムは計2年半)。多くの科目が履習できるほか、語学力や異文化対応能力なども要求される、チャレンジングなプログラムです。

[国際共同研究・共同授業]

アジアビジネス・フィールドスタディ
2012年に、清華大学(中国)、KAIST(韓国)とKBS(日本)の3校合同プログラム「アジアビジネス・フィールドスタディ」を開始。3校のMBA生が、3カ国のうちの1国について、その産業に属する代表企業や特色のある企業等を訪問し、最終的にはグローバル市場における海外戦略について政策提言を行うことを目的としています。
 
Council on Business and Society(CoBS)
2011年に、ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネス(アメリカ)、エセック経済商科大学院大学(フランス)、マンハイム大学ビジネススクール(ドイツ)、復旦大学ビジネススクール(中国)、ファンダサウン・ゲットゥーリオ・ヴァルガス大学(ブラジル)とKBS(日本)6カ国のトップ・ビジネススクールからなる国際共同研究・教育のアライアンス、「Council on Business and Society(ビジネスと社会に関する評議会)」を設立し年次国際フォーラムを柱に展開しています。