「イズミヤが撤退→他スーパーにも誘致を断られる」…第三セクター運営で大失敗「栃木の廃墟モール」再開発の悲しい"顛末"

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それでもイズミヤは売り上げ低迷から脱することができず、2015年に完全閉店。 2007年にオープンした大型ショッピングモール「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」の影響も受けていた。

「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」
「小山ゆうえんち」跡地に開発された「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」(筆者撮影)

イズミヤから無償で売り場を譲り受けた小山市は、複数のスーパーなどに核テナントとして出店を要請したが断られ、テナント募集は難航した。その後、2016年〜2017年にかけて「キッズランドおやま」「ドン・キホーテ」「TSUTAYA」などが出店するも、施設全体として空き区画が目立つ状態になっている。

イトーヨーカドーが消えた北上駅前

同様の理由で空洞化した駅前モールを2つ挙げる。

1つ目は、岩手県の北上駅前にある「おでんせプラザぐろーぶ」である。建物に入ると人影はなく、しんとしている。フロアのほとんどがオフィスとクリニックになっており、エスカレーターの稼働音がやたら大きく聞こえる。訪れたのは3連休中日の日曜日だが、駅前も人けがなかった。

「おでんせプラザぐろーぶ」
岩手県の北上駅前にある「おでんせプラザぐろーぶ」(筆者撮影)

「おでんせプラザぐろーぶ」は、1986年にショッピングモールやホテルの複合施設「北上開発ビル」としてオープンした。東北新幹線の停車決定を機に始まった駅前の再開発により建てられ、第三セクターの北上開発ビル管理が運営管理を担った。核テナントにはイトーヨーカドーが入り、それ以外は地元専門店が主体とされ、地域の肝入りの開発であった。

ところが、隣接する江釣子村(1991年に北上市と合併)にジャスコを核とする大型商業施設の「パル」があった。隣接する花巻市や旧江刺市でも商業施設がオープンするなど、競争は熾烈であった。

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