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「育休もらい逃げ」は本当にずるいのか?"制度悪用"との批判相次ぐも、実際の退職率は女性6.8%<財源は雇用保険、退職で保育園不利の事情も>

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  • 普光院 亜紀 「保育園を考える親の会」アドバイザー
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それでも、人生には決断しなければならないときがあります。

記事にされた人の職場の状況はわからないので、ここから先は、個人的な人生の選択の問題と考えるしかないと思います。

どちらの選択も容易ではないはずです。

「育休もらい逃げ」という言葉が煽る分断

このワードには、すでに痛烈な批判が込められています。

この言葉でまず呼び起こされるのが、多忙な職場で育休者・子育て社員の仕事を肩代わりしている(と感じている)人々の苛立ちであり、その発信に抗弁したくなるのが、仕事の厳しさに子育てとの両立の困難を感じている人々です。

そこに、それぞれに事情も立場も異なるケースを前提にしたバーチャルな対立構造が出来上がり、分断が煽られているように感じるのは私だけでしょうか。

個人的な体験から社会の問題を語ることは重要です。しかし、たとえば今回の問題では、育休転職が横行しているわけではないことは知っておかなくてはなりません。雇用均等基本調査によれば、2022年度中の育休後に退職した人は、女性で6.8%、男性で2.5%でした。ここには、いろいろな事情でやむなく復帰を断念した人も含まれています。

また、それぞれの苦しさをもっと大きなカテゴリでくくると、「仕事がキツイぞ」という負担感です。

日本は先進諸国の中で、男女ともに有償労働に割いている時間が長く、特に男性はダントツ1位になっています(「令和5年版 男女共同参画白書」特-10図)。

次ページが続きます:
【育休転職はたやすくはない】

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