グリコの新体験で「無自覚な体の状態」を可視化 運動・栄養・休息で心と体の調子を整える習慣

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GOOD LIFE CIRCLE 会場の様子
仕事帰りや、家事が一段落した後。「疲れを感じるのは年齢や環境のせい」と、自身の健康状態に折り合いをつけている人々も多いのではないだろうか。そのように健康課題が見過ごされる中、江崎グリコ(以下、グリコ)は「一人ひとりに合った健康な生活習慣づくり」をキーワードに、健康ソリューションの開発と提供に取り組んでいる。
 
なぜ食品メーカーが健康な生活習慣づくりに力を入れているのか。その背景には、創業以来「人々の健康に貢献する」という強い使命感があった。筆者は今回、グリコが提供する、リアルとオンラインによって心と体の調子を整える「グリコ コンディショニングプログラム」に参加し、企業の新たな可能性を探った。

「自分の心と体の状態」が数字で突きつけられる体験

40代になってから、「疲れているかどうか」がわからなくなった。忙しいのは当たり前。肩こりも睡眠不足も何となくだるいのも、年齢のせい。未就学児と中学生の子どもを育てながら、「まあこんなもの」と思い、カフェイン入りのドリンクなどでやり過ごすのがいつの間にか日常になっていた。

そんな私が今回、今の自分の状態を客観的に知り、見直すきっかけになった話をしたい。体験したのはグリコの新しいプロジェクト「GOOD LIFE CIRCLE」の一環として開催された「グリコ コンディショニングプログラム」だ。

これは人々の心と体の状態をデータで可視化し、健康的な生活習慣づくりの第一歩としてもらうためのプログラムだというが、グリコといえばビスコやプリッツ、パピコなどを展開する食品会社で、お菓子のイメージが強いのではないだろうか。

だから、グリコが人々の健康状態を可視化するプログラムを提供することは少々意外な気もした。そこで、まずは体験前にプロジェクト自体の目的を江崎グリコ 社長室 コーポレートブランディンググループ グループ長の三木依子氏に聞いた。

江崎グリコ  社長室 コーポレートブランディンググループ グループ長 三木 依子氏
江崎グリコ
社長室 コーポレートブランディンググループ グループ長
三木 依子 

「グリコの原点は、単においしいお菓子を作ることではなく、『人々の健康にどう貢献するか』を考えることでした。例えばキャラメルに栄養素を詰め込んだ背景には、かつて子どもたちの体位向上という社会的な課題や使命感もありました。

その思いは今も続いており、例えば糖質に配慮した『SUNAO』など、健康価値を持つブランドも展開しています。今回、栄養だけでなく運動と休息まで含めた健康の3要素を重視し、食品を作るだけでなく健康な生活習慣そのものをサポートしたいと考え、新たに『GOOD LIFE CIRCLE』に取り組んでいます」

何とも使命感の強い会社である。そんなグリコが取り組む「GOOD LIFE CIRCLE」の一環であるコンディショニングプログラムとは、いったいどんなものなのだろうか。

予約した瞬間から始まる、「自分の体との答え合わせ」

プログラムでは、会場での体験の前にオンラインで自分の体の状態確認を行う。専用アプリで睡眠や心と体の状態に関する簡単な設問に答えるだけで、コンディションを点数化してくれる。

その結果を確認し、体験型の期間限定イベント「グリコ コンディショニングスタジオ」を予約※1する。
※1 2025年度のグリコ コンディショニングスタジオはすでに終了。これまで24年に東京、25年に大阪で開催され、ともに盛況に終わった

会場に入ると、出迎えてくれるのは心地よいヒーリングミュージックだ。イベントでは主に体の調子を整えたい人向けの「アクティブレスト」コースと、心の調子を整えたい人向けの「ヒーリング」コースがあり、今回私はぜいたくにもどちらも体験※2 することに。
※2 通常は「アクティブレスト」と「ヒーリング」、いずれかのコースを選択して1つ体験

まず行うのは、心と体のコンディション測定だ。脈波・心電波や筋肉の硬さなどを、専用機器でチェックしていく。肩の「筋硬度(きんこうど)」を測ってもらうことで、筋肉のハリやこわばりを数字で見ることができた。

計測結果を示されている様子
プログラム実施前に、脈波・心電波と肩の筋硬度を測定する

結果は、その場でリポートとして可視化される。「何となく肩が重い」「ちょっと眠い」。そうした曖昧な感覚は、コンディションが数値とグラフで示されたことで納得に変わった。興味深かったのは、自分の感覚とデータが必ずしも一致しないことだ。

元気なつもりでいても、実は負荷がかかっていたり、逆に思っていたより安定していたりする。「疲れているかどうかを、自分で決めつけていたんだな」と、ここで初めて気づかされた。

心と体、それぞれにアプローチする35分間

測定結果を基に、心と体の調子を整えるプログラムをそれぞれ体験する。体にはストレッチや軽いアクティビティー、心にはヒーリング要素のあるコンテンツ。いずれも無理のない内容だ。

まずは、アクティブレストのほうに参加した。始まる前に、グリコがこのプログラム用に特別に開発した非売品のクエン酸ドリンクをいただく。そして、ヨガやストレッチをミックスした軽い運動を行った。普段週2回の筋トレに通ってはいるが、運動を通じてほどよく体が温まり、無理なく体がほぐれ、気持ちもすっきりする感覚が得られた。

アクティブレストを体験する様子
ヨガクリエーターaya氏がプログラムを監修

次に、ヒーリングの体験も行った。ヒーリングでは、同じくグリコがプログラム用に開発した非売品のヘスペリジン玄米茶をいただく。その後のヒーリングプログラムでは、半個室で横になり、肩から頭にかけて穏やかな力で触れてもらうことで、心地よいリラックス感が得られた。

ヒーリングを体験する様子
プログラム中に眠ってしまう人もいるそうだ

体験後に再び心と体のコンディション測定を行うと、数値に変化が出ていて驚いた。体というものは、意外と正直なのかもしれない。自分の感覚と数字の動きがリンクしていることに納得感と安心感があった。自分の体の調子を、少し自分のものとして取り戻せたような気がした。

気づきだけで終わらせない、14日間のオンラインプログラム

体も軽くなったことで、スマホを手放し自分の体とじっくり向き合うという時間そのものがぜいたくだと感じたが、この取り組みはここで終わらない。

体験とセットで、自宅で続けられる14日間のオンラインプログラムとして、非売品のスティック状ドリンクとガイドブック、そしてウェブアプリが提供される。

毎日、簡単な設問に答えることでその日のコンディションを記録し、その日の状態に合った3分間の映像コンテンツを選ぶ仕組み。映像を見る前にドリンクを飲む、という流れもシンプルだ。3分なら忙しい日でも続けられる。実際私も「これならできる」と思えた。

体験終了後、三木氏はこう話してくれた。

「『GOOD LIFE CIRCLE』プロジェクトは、今回『疲れたあなたに寄り添うこと』をテーマにしていました。今後はデータによる利用者と事業の双方へのフィードバックや、科学的なアプローチによって、あらゆる健康テーマに取り組みを拡張したいと考えています。

引き続き、運動・栄養・休息の3要素によって、一時的な気づきやきっかけだけでなく、生活習慣そのものを変えられるようなソリューションを開発、提案していきたいですね」

プロジェクトを通じて集められたデータは、グリコにおいてよりよいソリューションの開発に役立てられる......という宣言が、小さな注意書きではなく大きく堂々とホームページに書かれているのが、面白かった。健康な毎日を、生活者と一緒に創出していきたいのである。そんなグリコの使命感を頼もしく思いながら、オンラインプログラムを通じて日々セルフケアを続けている。

GOOD LIFE CIRCLE「からだはデータでできている」

>「GOOD LIFE CIRCLE」について詳しくはこちら

取材・文/有馬美穂