"後ろから鉄砲"批判に石破前総理が本音「嫌なら議員を辞めたほうがいい!」「それおかしいよねって言うために議員やっているんでしょ?」

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——石破さんが時の政権や自民党を批判することに対して、「後ろから鉄砲を撃つ」という非難がありますが、あえて発信しようと意識しているのでしょうか。

おかしいと思うことがあったら、それを言うために議員やってるんでしょう? それをやらないんだったら、世の中にはもっとほかの仕事がありますよ。

——たとえ同じ政党でも、いろんな角度や視点から問題点を指摘するのは政治家の仕事ですよね。

“後ろからうんぬんかんぬん”と何万回も言われていますが、うれしくないですよ。気持ちよくないですよ。だけど、それを言うために議員をやっている。言わないほうが楽だし、少なくとも嫌な思いをしなくて済む。

「日本の経済が中国なしに成り立ちますか?」

——高市総理の「存立危機事態」発言は、軽率な判断だったと言わざるをえないのでしょうか。

それは彼女が考えて、考えて、考え抜いて言ったんだから、私が「軽率だ」とか「そんなことじゃない」とか言う立場にはないですよ。彼女もあそこでああは言ったもののと、そのあと発言を戻したでしょう?

——反省しているということもおっしゃった。

それはそれでいいんですよ。

——中国との間に一定の緊張感があるのは仕方がないと思いますが、日中の経済関係や約10万人いる中国在留邦人の安全を守ることも政府の重要な役割です。総理時代、日中関係のコントロールにはそうとう気を使われたのではないですか。

食料にしてもレアアースにしても、日本の経済が中国なしに成り立ちますかということなんですよね。中国とどのように対峙していくべきかというのは、勇ましい話ばかりしていてもしょうがないわけです。かといって媚びへつらうのもあってはならないこと。

動画ではこのほか「アジア版NATO」や「コメ政策」などについても聞いています。
(前編)
(後編)
青山 和弘 政治ジャーナリスト、青山学院大学客員研究員

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あおやま かずひろ / Kazuhiro Aoyama

元日本テレビ政治部次長兼解説委員。1992年日本テレビ入社。1994年に政治部に異動し、以来羽田政権から石破政権まで16の政権を取材。野党キャップ、自民党キャップ、ワシントン支局長を歴任し、国会官邸キャップを2度6年にわたり務める。与野党、省庁を問わない幅広い人脈を持ち、分かりやすい解説には定評がある。2021年に独立し、メディア出演、記事執筆など精力的に活動している。HP:青山和弘オフィシャルウェブサイト

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