交通アクセスに優れ、魅力的な価格と災害への強さが好評価 「みぶ中泉産業団地」栃木県壬生町

壬生 町の壬力
「おもちゃのまち」——本誌の読者なら聞いたことがあるはずだ。また、1960年代にバンダイやトミーなど玩具メーカーが立地する工業団地を由来とする地名で東武宇都宮線の駅名にもなっている。位置するのは、県都・宇都宮市のベッドタウンである
「ものづくり県」とちぎ
宇都宮市は、栃木県中央に位置する北関東最大の50万人都市。東北新幹線で東京駅まで最速48分。東北自動車道や北関東自動車道へのアクセスにも優れている。餃子の街として知られ、移住先としての人気も近年高い。先年75年ぶりの新設路面電車(LRT)が開業し脚光を浴びている。沿線にはキヤノンやホンダなど製造業の旗艦工場や研究所がある。
宇都宮市を中心とした栃木県は製造業が集積する「ものづくり県」としても知られ、県内総生産に占める製造業比率39.6%というのは全国3位※2。製造業の集積は連携や協業のパートナーを探す観点からもメリットがあり、栃木県庁でも企業同士が交流する組織を立ち上げイベントを開催するなど、積極的な取り組みを推進している。
地震のリスクが少なく、内陸県なので津波の心配がないなど、BCP(事業継続計画)の観点からも、企業立地に適しているといえる。
自由度の高い区画選択方式を導入
「みぶ中泉産業団地」の特長の1つは、栃木県として初めて導入した「区画パターン選択方式」だ。複数ある区画の中から1区画を選ぶことも、いくつかの区画をセットにして選ぶこともできるという。この仕組みを導入した理由を、造成主体である県企業局の小林宣夫局長はこう説明する。
小林 宣夫氏
「従来の分譲方式では、3~4ヘクタールの区画を中心に分譲してきましたが、『選ばれる産業団地』となるために、多様な企業ニーズに応えていきたいと考え、この方式を導入しました。土地の引き渡しまで若干時間は空くのですが、企業の要望にできるだけ対応していきたいと思います」
通常は、団地内に整備する道路で区画が分かれているが、隣接する2区画あるいは3区画をセットで取得を希望した場合には、区画を分ける道路を整備する必要がなく、立地企業は一体的な土地使用が可能となる。また整備側にもコスト縮減と早期に引き渡せるメリットが生まれる。企業側は全6区画の中から、組み合わせも含めてさまざまな選択が可能だ。
抜群の交通アクセス、充実のインフラ
「みぶ中泉産業団地」は、北関東自動車道の壬生ICから約3.6キロ、車なら5分ほどで来られる近さだ。壬生ICと産業団地を結ぶバイパスは4車線あり、産業団地の物流需要に十分対応できる。東北自動車道の鹿沼ICからも約7.2キロ、車で約12分と、東北方面からのアクセスも良好だ。
他方、団地エリアから最短約500メートルの距離には、東京電力パワーグリッドの66キロボトルの高圧電力線が整備されている。団地に接する県道沿いには東京ガスネットワークの中圧管が埋設されていて、区画内にも安定した都市ガスの供給が可能だ。産業団地に必要不可欠なエネルギーインフラも十分整備されているというわけだ。
浸水災害に強い、安定した地盤
冒頭で触れたように、産業団地で働く方々にとって、「住んでよし、通ってよし」の壬生町は「災害に強い」という特性を持つ。町内は平坦な地形に恵まれ、土砂災害警戒区域はいっさい設定されていない。中でも団地のある中泉地区は周辺の河川の浸水想定区域から十分遠い距離にあるため洪水や浸水の危険性が極めて低い。また中泉地区は、締め固まった地層で安定した地盤であることが確認されている。
魅力的な土地価格
これだけ好条件のそろった「みぶ中泉産業団地」だが、分譲価格は1㎡当たり2万2400円から2万4700円。埼玉県や千葉県、神奈川県と比較すると、たいへんお求めやすい価格といえるのではないだろうか。
「この産業団地の予約分譲申し込みの受付開始は2026年の2月で、申し込み締め切りは2月末(27日)ですからまだ時間があります。企業にとって、製造拠点の新設は大きな経営判断になるでしょうから、6つの区画の中から、組み合わせも含め希望区画をご検討いただければ幸いです。首都圏はもちろんのこと、リスク分散の観点から、関西・西日本の企業にも、ぜひ目を向けていただきたいと思います」
小林氏によると、県企業局は26年度には県南の
近年、県企業局が造成した産業団地はそのほとんどが受付開始からほどなく完売となってきた。最近の企業の旺盛な投資意欲を考えると「みぶ中泉産業団地」にも申し込みが集中することが予想される。交通アクセス、分譲価格、災害への強さなど好条件がそろった「みぶ中泉産業団地」。時間をかけて検討するのも大事だが、早めに決断することも必要ではないだろうか。




