住友重機械工業「STEAM教育支援」する納得の理由 子どもたちの心つかむ「やさしいミライの学校」

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住友重機械工業が、2023 年から毎年開催している「やさしいミライの学校」は、地域の子どもたちを対象にした「STEAM教育」のワークショップ型イベントだ。参加した子どもたち全員が「また参加したい!」という人気イベントの魅力、なぜ今、同社が、子どもたちのSTEAM教育に力を入れるのか。その取り組みと思いについて、住友重機械工業 常務執行役員の荒居祐基氏に話を聞いた。

「未来にあったらいいな」を子どもたちが創る

住友重機械工業ではSTEAM教育を中心とした子どもたちの「考える力」を養う機会を提供するため「やさしいミライの学校」を2023年から毎年開催し、好評を博している。23、24年は創業の地である愛媛県新居浜市、25年は製造拠点のある愛知県大府市で開催した。

子どもたちからは、予想もつかない面白い発想が飛び出してくる

『やさしいミライの学校』は小学生の子どもたちに未来の街や暮らしに『あったらいいな』と思うものを想像してもらい、楽しくモノづくりを体験できるワークショップです。参加した子どもたちからは、運動靴とプロペラによる『空を飛べる靴』などの作品が次々生まれ、その自由で優しい発想にわれわれも刺激を受けています」(住友重機械工業 荒居祐基常務執行役員)

理系思考が重視される潮流の中、文部科学省はSTEAM教育を推進しているが、住友重機械工業が24年に実施した調査では“STEAM教育の浸透意識は20%未満にとどまる”という結果も出ており、十分に社会に浸透しているとは言いがたい。同社は社会課題の1つと考えている。

また、同社はパーパス(存在意義)として「こだわりの心と、共に先を見据える力で、人と社会を優しさで満たします」を掲げる。ここでの「優しさ」とは自社の技術や製品によって人々が安全で働きやすい環境や、健康的で便利な日常を実現すること。さらには世の中の課題解決や持続的な社会の実現に貢献していくことを意味している。

多くの参加者が「次回も参加したい」と回答

それぞれが考えた「未来にあったらいいな」と思う作品と一緒に

「やさしいミライの学校」という名称にもその精神が込められており、子どもたちに「やさしい未来を自ら考え、創る機会を提供することで、人と社会を優しさで満たしていくとともに、今後も地域社会へのSTEAM教育の浸透に貢献することを目指すという。

「参加した保護者へのアンケート(※)では、98%が『記憶に残る体験だった』、100%が次回も『参加したいと思う』と好意的な回答をいただいており、社員も子どもたちと交流する機会ができて、モチベーションが高まっています」(荒居氏)

※ アンケートは2024年に実施

住友重機械工業
常務執行役員
荒居祐基

やさしいミライの学校について詳しく知る