「Amazon Hubデリバリー」が生んだ新たな働き方 スキマ時間活用&健康増進につながる副業とは

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写真左から小熊さん、布施さん、高岡さん
長引く物価高で、収入アップを検討する人が増えている。一方で、本業が忙しく副業の時間を確保できない人も多いだろう。副業のために新たなスキルを身に付けるのも簡単ではない。そうした課題をクリアする新たな働き方として、街のビジネスオーナーの注目を集めているのが、Amazonの商品を空き時間に配達する「Amazon Hubデリバリー(アマゾン ハブデリバリー)」だ。その仕組みについて、実際に参加しているビジネスオーナーの声とともに紹介する。

副収入確保と地域との接点強化を同時に実現

「仕込みが終わると時間が空くので、その時間で副収入があったらいいなっていうのが始まりですね」

「もつ焼き 江戸熊」小熊順之介さん

Amazon Hubデリバリーに参加した理由をそう語るのは、東京都江戸川区で「もつ焼き 江戸熊」を営む小熊順之介さんだ。

Amazon Hubデリバリーは、本業のスキマ時間を活用して、Amazonの商品を近所に配達する副業配達プログラム。配達手段は、自転車や徒歩、バイク、軽バンなど、普段使っているものを使える(※)。配達する商品は、自らの拠点(経営している店舗や個人事業主の自宅兼オフィスなど)に届くため、Amazonの配送拠点まで商品を取りに行く必要はない。
※配達方法の登録が必要

だから小熊さんも、仕込みを終えてから夜の営業時間が始まるまでのスキマ時間で配達をしている。所有している自転車を使って配達しているため、初期費用や運用コストはかかっていない。

副業が本業と異なる分野だと、新たに習得しなければならないことが多くて大変な場合もあるが、Amazon Hubデリバリーは特殊なスキルも不要だ。配達エリアが近隣なのも、本業を大切にしたい街のビジネスオーナーに合っている。小熊さんは、先代から約50年続けてきた店舗を切り盛りしているため、「地元なので土地勘がある」と話す。商品の宛先を見ただけで場所がわかるところも多く、どうやってスムーズに配達しようか考えながら取り組むことが「ゲーム感覚で楽しい」と言う。

地元の人たちに顔も知られるなど、地域と新たな接点を生むきっかけにもなっており、「副業を始めてみたい方にはお勧めですね」と街のビジネスオーナーへエールを送る小熊さん。近所の人たちにとっても、配達に来てくれる人が顔なじみの地元の店主であることには安心感があるだろう。本業であるもつ焼き店への親しみや信頼が増すことも期待できそうだ。

配達経験で、時間も収入も本業のスキマを埋める

配達の経験を持つビジネスオーナーにとっても、Amazon Hubデリバリーは魅力的な副業配達プログラムであるようだ。

東京都大田区の自宅で赤ちゃん向けポンチョの製作・販売をしている「ローズマロウズ」を営む布施宣子さんは、自らの配達経験と比べ「時間に追われないし、自分のペースでできるのでありがたいですね」と語る。

「ローズマロウズ」布施宣子さん

布施さんがAmazon Hubデリバリーを始めたのは、コロナ禍で本業の時間に余裕ができたのがきっかけだ。「できることがないかな」と思ったとき、配達の経験を生かせる副業プログラムとして、Amazon Hubデリバリーを知った。「自分の仕事を午前中に大体終わらせて、午後からは配達」といった具合に、本業を軸として配達の時間を柔軟に調整し、自らのペースで働けることに魅力を感じている。

配達に伴うストレスが少ないのも、布施さんがAmazon Hubデリバリーを続けている理由だ。例えば車の問題。車での配達は、交通渋滞に巻き込まれたり、駐車スペースを見つけるのに時間がかかったりするリスクがある。布施さんも以前、ほかの配達の仕事をしていたときはさまざまな場所に行っていたため、とくに駐車スペース探しには神経を使っていた。

しかし、Amazon Hubデリバリーの配達エリアは、ビジネスオーナーの拠点の近隣。「エリアが大体決まっているので(※)、どこに停めたらいいのかっていうのもすぐわかります。それは安心感が大きいですね」と布施さんは話す。配達の経験がある人はもちろん、ない人でも取り組みやすく、時間的にも収入的にも本業のスキマを埋められる新たな副業スタイルだといえるだろう。※エリア外の商品を委託する場合もある

生活リズムが変わり「健康×副収入」の一石二鳥に

副収入だけでなく健康も手に入れる「一石二鳥」型の副業スタイルを実践しているビジネスオーナーもいる。東京都墨田区で、米国発祥のサーファー用自転車であるビーチクルーザーを取り扱う自転車店「SLOW CYCLE」を営む高岡正光さんがそうだ。「Amazon Hubデリバリーで、生活のリズムがすごくよくなりました」と笑顔を浮かべる。

「SLOW CYCLE」高岡正光さん

高岡さんが配達をしているのは、本業である自転車店の営業を開始する前の朝の時間。いわば、営業時間前に副業の時間を生み出したことになる。その段取りを組むため、以前よりも早起きをするようになり、必然的に夜も早く就寝するという生活リズムに変わった。

配達には自転車を使っているため、体を動かすようにもなった。「なかなか運動する機会がなかったんですが、体を動かしているので健康に近づいているような気がします」と話す。単に体を動かすだけでなく、「朝の時間、自転車に乗って汗もかいて、すごく気分がいいですね」と快適な時間を過ごせているのも、副業を続けられている秘訣のようだ。

もちろんそれは、副業として収入が確保できているのが前提だ。「最大の魅力は売り上げ」と高岡さんは言い切る。「やった分だけの売り上げが上がってくる」ため、着実な収入として計算できるのは大きい。固定費に充当したり、本業への投資に回したりと状況に応じて使い分けられる。「これから新しくお店を出したい、そういう方が副業として取り組めば、やりたいことの目標達成が早められるんじゃないかと思います」と高岡さんはアドバイスした。

 

店舗の経営などをしている街のビジネスオーナーが、本業に影響しない副業を行うのは決して簡単ではない。しかし、Amazon Hubデリバリーならば、さまざまな業種で本業に専念しつつ副収入を得ることができ、かつ地域との接点強化や健康増進の効果も期待できる。

そのうえ、物流のラストワンマイルを円滑化し、地域経済を活性化する役割も担うことは、本業への好影響にもつながるだろう。その観点で言えば、Amazon Hubデリバリーは、単なる副業配達プログラムではなく地域共生を担う街のビジネスオーナーの新たな働き方のロールモデルともいえるのではないか。

Amazon Hubデリバリーの詳細はこちら