「日本の理科大から、世界の理科大へ。」
教育研究の新しい未来に挑戦
東京理科大学
もっと「経営を科学する」経営学部が新たなステージへ
確実な知識と技術を身に付けた学生だけが卒業できる「実力主義」を掲げる東京理科大学は、創立から134年の歴史の中で、各界の一線で活躍する優れた研究者、技術者らを多数生み出しています。この伝統は、世界中が競争相手になるグローバル時代ではさらに輝きを増すことになり、「日本の理科大から、世界の理科大へ。」と、いっそうの飛躍を続けています。
その取り組みとして2016年4月に、経営学部と工学部を再編します。経営学部はこれまで「科学的経営」をキャッチフレーズに久喜キャンパスで独自の経営学を追求してきましたが、変容激しい経営環境に対応するため、経営学部を都心の神楽坂キャンパスに移転し、全面的な改革を行います。加えて、新たに「ビジネスエコノミクス学科」を設置し、既存の経営学科の教育内容もブラッシュアップすることで、さらに進化した科学的経営を追求していきます。
現代の経営には、膨大な顧客・販売データを数理的に解析し、背後にある消費者と市場の動向を洞察する「分析力」、大企業内部においても求められる起業家の源泉である「構想力」、そのアイデアを実際の行動に結びつける「実践力」が必要です。新しく生まれ変わる経営学部では、これらの力を育み、イノベーションを可能にする人材を育成します。
新設のビジネスエコノミクス学科では、膨大なデータからビジネスに必要なアイデアを発見する「データ科学」と、経済学の手法を用いて市場構造やリスクを数理的に解析し、経営判断に合理的裏付けを与える「意思決定の科学」の両面からアプローチします。経済・ゲーム理論、統計・データサイエンス、金融、心理・行動経済学の主要4分野を中心に学び、分析力でイノベーションを起こすことのできる人材育成を目標としています。
一方、キャンパス移転を機に生まれ変わる経営学科では、ヒト・モノ・カネ・情報という4つの経営資源の最適活用を目指した教育研究に力を入れます。それぞれの経営資源に対応した4領域、すなわち経営(ヒト)、マーケティング(モノ)、会計ファイナンス(カネ)、情報マネジメント(情報)を中心にしたカリキュラムを編成し、事業構想力によってグローバルな視点と現場主義でビジネスリーダーの育成を目指します。
新しい時代の新しい学び 工学部「情報工学科」誕生
工学部に新設する情報工学科は、コンピュータ技術や情報処理能力の向上を目指してきた従来の情報工学から脱却し、情報をいかに社会に生かしていくかというソフトウェア志向の考え方をベースにしながら、「情報を生かして未来のしくみをデザインする」人材の育成を行います。情報の効率的活用や人間活動を支援する情報システムの創成、安全・安心な社会づくりへの寄与などの目標を掲げ、ネットワーク技術とソフトウェア技術を融合させた教育研究を展開します。具体的には、人にやさしいヒューマンコミュニケーションのあり方を考える「ソーシャルデザイン」、高度なセキュリティ機能を備えた情報ネットワークの高性能化を目指す「ソフトウェアデザイン」、ビッグデータをはじめとした様々なデータをシステムに応用する「データサイエンス」、人間の知性を分析・把握し新技術の創出を目指す「インテリジェントシステム」の4系統を柱にしたカリキュラムを構築します。
理学部第一部 数学科、物理学科、化学科、数理情報科学科、応用物理学科、応用化学科/工学部 建築学科、工業化学科、電気工学科、情報工学科、機械工学科/薬学部 薬学科(6年制)、生命創薬科学科(4年制)/理工学部 数学科、物理学科、情報科学科、応用生物科学科、建築学科、工業化学科、電気電子情報工学科、経営工学科、機械工学科、土木工学科/基礎工学部 電子応用工学科、材料工学科、生物工学科/経営学部 経営学科、ビジネスエコノミクス学科/理学部第二部 数学科、物理学科、化学科