ケースメソッドは実務の修羅場と同じ価値 慶應義塾大学ビジネス・スクールのエグゼクティブセミナー
ここでは、『高等経営学講座』に実際に参加された方に、その体験を聞いた!
YOSHIO NODA
株式会社クレハ 企画本部 取締役執行役員(製造業)
受講目的:「多くの産業が抱える課題は自社においても切実であった」

日系の素材産業にとっても、今後、市場の需要拡大が期待できる新興国をはじめとするグローバル市場に対応していかねばならない。当社もその環境下にあり、熾烈な競争にあっても、変化のスピードに対し革新的な事業戦略を展開していくことが重要課題となっている。
素材メーカーとして技術の差別化を図りながら、頑強な参入障壁を創設し、常に挑戦する経営であるにはどうすればよいのか?自社を取り巻く様々な環境の中で意思決定プロセスをどのように図っていくのか?既述課題の解決のヒントを得ることが、KBS講座の受講目的であった。
学んだモノ:「ケースメソッドは実務の修羅場と同じ価値」
KBS講座の中では、限られた時間と情報を与えられ、自分達がケースメソッドの企業の経営トップであったらどのように意思決定するかを「実践」する。その臨場感あふれる状態は、実際の経営において修羅場を経験できたのと同様の価値があるものと感じた。 さらに、自分では考え及ばなかった発想がグループとクラスの討議を通じて提起されたこと、そして実践的なビジネス手法を学べたことが、大いに刺激になり有意義であった。
活かしていく:「学んだからこそ得られた教訓」
本講座で得た「成功している企業は業績が良い時でも将来に備え常に変革に挑んでいること」、「人材育成にあたっては任せないと、育成しないという最大のリスクをとることになること」等を、自社の経営にあたっても教訓として位置付け、積極的にこれらを推進すべく展開を図っていきたいと考えている。