「もはや福祉」「国内は慈善事業?」との声もあるサイゼ。ひっそり始めた「300円モーニング」がさすがに安すぎた

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それと比べると、今回ご紹介した朝サイゼは、店頭に大きく張り出されたポップからも、中央に印字された“「朝サイゼ」はじまる”というキャッチーなコピーからも、大きく展開されそうな気配がプンプンしています。

配膳ロボも活躍中。顔はついていましたが、猫耳はついていませんでした(筆者撮影)

堅実にして大胆なサイゼは、大きな変化を遂げつつある

ところで、サイゼに対して、筆者は「堅実」で「大胆」な企業だと思っています。

まず、「堅実」について。サイゼリヤは他社の動向を見極めてから、一歩ずつ確実に導入していくスタイルを貫いています。

必要最低限の投資で、最大限の効果を得ることを常に優先し、無駄なコストをは決してかけません。

カード決済の導入も2021年と遅く、同業他社がタブレットメニューを導入した際も、オーダー用紙に手書きでメニュー番号を記入するという、斬新な注文方式を経てから、現在のQRコードでのオーダーシステムを確立しました。

そうした堅実な企業文化をもつサイゼリヤが、モーニングに舵を切ったということは、日本でモーニング文化が成熟してきたと言えるのかもしれません。

会計にもセルフレジを導入。QRコードオーダー、ロボット配膳、セルフレジで、店舗オペレーションの自動化を推進。100席以上の大型店ながら、モーニングタイムはホールスタッフ2名でスムーズにまわせていました(筆者撮影)

次に「大胆」について。サイゼはここ数年、国内事業が赤字になったりしながらも、価格改定をしてきませんでした。他の外食企業がこぞって値上げに踏み切るなか、サイゼだけは据え置いてきたことで、今やその安さは少し「異様」とも言えるほどになっています。

【本文中で紹介できなかった画像も】一番高いメニューでも450円!「サイゼのモーニング」はこんな感じ
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