台湾の問題は米中の問題であり台湾は解決できない問題だ、台湾の民主主義もまだ成熟しておらず、与野党が学習中の段階
国民党は現在に至るまで、上層部はやはり「外省人」だ。馬英九元総統、朱立倫主席もそうだ。そのため、民進党は容易に彼らを敵視することになる。しかし、私はそれに反対だ。
台湾の問題は、こうした社会グループ間の対立が今も続いていることだ。そのため、多くの課題の解決が困難になっている。
しかし、大多数の「外省人」も、中国との統一は望んでいない。台湾に来て数十年を経て、すでに共通の利益が存在している。この共通の利益から出発すべきだ。
(注:原語では、「閩南人」「客家人」「外省人」といった言語・文化の違いによる社会グループは「族群」〈エスニックグループ〉、また「閩南人」中心主義は「族群主義」〈エスノセントリズム〉と表現されている)
台湾は疑いようのない1つの国家だ
――あなたにとって台湾とはどのような存在か。
今日の台湾は1つの国家だ。これについて疑いはない。国名は中華民国。しかし、私は民族主義者ではない。例えば、ヨーロッパのように、多くの国が一緒になってEU(欧州連合)を作るのは、とてもよいことだ。中国がヨーロッパのようにアジアを1つにまとめることができれば悪いことではない。
より大きな市場、あるいは経済共同体を作る。中国にそうした度量があれば、台湾の大部分の人は反対しないだろうし、今のように中国を敵対したりはしないだろう。
だから、台湾問題は台湾の民進党の問題ではない。中国の問題なのだ。中国のリーダーには台湾について、そして世界について、しっかり考えてほしいと願っている。対抗を続けることは、中国にとっても、アメリカにとっても、台湾にとってもよくないことであり、そして世界にとってよくないことなのだ。
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