党内から「明らかにブーメラン」との声も、立憲民主党の《蓮舫氏擁立》が"第2の山尾ショック"になりかねない事情
一方で、22日に投開票された東京都議選では、立憲民主党の候補者の応援に積極的に回り、21日にはXに「久しぶりに街角に立ちました。マイクを持ちました。政策を語り、仲間を応援する日々でした。頷いてくださる方、手を振ってくれる方、笑顔を向けてくださった方、温かいエールの声がけもいただきました」と、参院選出馬への意欲をつづっていた。

参院選後の党内抗争の火種にも
こうした経緯も踏まえて、24日の公認候補決定後に小川幹事長に続いて会見した大串博志選挙対策委員長は、蓮舫氏が今後記者会見するかどうか問われると「しかるべきタイミングで話をすることになると思う」と述べ、蓮舫氏が取材対応で今回の立候補の経緯について話すとの認識を示した。
今回の蓮舫氏公認への一連の経緯を見ると、「野田氏は、側近で抜群の知名度を持つ蓮舫氏を比例区に擁立して比例票を積み増しすることで、参院選後も代表としての求心力維持を狙っている」(立憲民主党幹部)ことは間違いなさそうだ。
しかし、立憲民主党を支援する連合傘下の産業別労働組合(産別)の反発はなお根強い。「側近重用」とも映る今回の野田氏の対応については、批判の拡大が必至とみられる。
さらに、蓮舫氏が都知事選敗北後に明確に国政復帰を否定していたことで、党内からは「明らかにブーメランとなる」(若手議員)との声も噴出している。関係者の間では「参院選後の党内抗争の火種ともなりかねない」との見方が広がっている。
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