「絶対何か隠してるだろ」「日テレには誠実さがない」との声も出てしまった…。日テレ「国分太一騒動で会見」がもはや逆効果だった訳

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コーポレートガバナンスの面では、「臨時取締役会を通した明確な理由」が明かされなかったことが気になった。番組出演者の降板について、いちいち取締役会での承認を得るのは異例だ。

福田社長は、今年30周年を迎える「ザ!鉄腕!DASH!!」が「長く続いている、愛されている番組」であることから、「ガバナンスを効かせた判断をする必要がある」と説明した。しかし、それだけガバナンスに疑義が起こるような事案なのであれば、なおのこと説明が必要だと感じさせる。

反対に、会見で明かされた新情報も、少ないながら存在する。大きく分けて「刑事告訴は考えていない」ことと、「社員の関与はなく、社員処分はない」ことだ。

もし犯罪事案ではなく、社員も無関係なのであれば、「日テレは堂々と話せばいい」と感じる人は多いだろう。しかしそこで、具体的な言及を避けるのであれば、「何か隠しているのでは」との認識を与えるのは致し方ないだろう。

実際、SNS上では「絶対なにか隠しているだろ」「局ぐるみの悪事があるのでは?」「よほど酷いことをしたのか?」と言った声が散見される状況だ。

株式会社TOKIOは、城島さんの名義で謝罪

このように“お粗末”でしかない会見だったが、日テレを擁護する部分があるとすれば、国分さん側から今後、具体的に公表される予定がある可能性だ。「コンプライアンス違反」と認定された本人に先立ち、あくまで“取引先”でしかないテレビ局が言及できることは限られている。

国分さんは、城島茂さんが社長を務める「株式会社TOKIO」に所属し、松岡昌宏さんとともに副社長を務めている。同社は、旧ジャニーズ事務所の流れをくむSTARTO ENTERTAINMENTとのエージェント契約を結んでいる。

株式会社TOKIOは6月20日、城島さんの名義で「コンプライアンス違反が判明いたしましたため、本人とも協議の上で猛省を促すべく、6月20日付にて無期限で全ての活動を休止することといたしました」と謝罪。

今後については一切未定として、問い合わせ窓口はSTARTO社に一任する旨を伝えた。

株式会社TOKIOからは、無期限での活動休止が発表された(画像:株式会社TOKIO HPより)

発表には、国分さん本人の謝罪コメントも添えられているが、「長年の活動において自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因」とする一方で、事案に対する具体的な説明や、その機会を設けるか否かには触れられていない。

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