頻発する「道路陥没」、見えない“地下”に潜むリスク。《豪雨の後も要注意》陥没しやすい地域の特徴、危険を察知するポイントとは?

今年1月末に発生した八潮市の陥没から半年を迎えようとしている。その後も各地で道路の陥没や水道管などの破損が相次ぎ、6月10日にも福岡市の中心街・天神にほど近い市街地で道路陥没が発生したことがニュースとなった。
普段暮らしている都市や住宅街においては、現在の暮らしを続けるにあたって地下のインフラなくして成り立つことはないといえる。普段は意識することはないが、水道管、下水道管、都市ガスのほか電柱の地中化、さらに地下鉄や地下道などが地下空間として広がっている。
さらに、我々の住む家は、「地盤」のうえに成り立っている。軟弱な地盤であれば、杭や地盤改良で地盤沈下を起こさないようにしたうえで住んでいるはずだ。地下インフラも地盤の中に張り巡らされており、地盤に問題がある場合にはトラブルを引き起こしやすい。
こうした意味合いから、道路の陥没などはどこでも起こりうると言える。そこで本記事では、道路陥没について注意すべき特徴やポイント、リスクを調べられるツール、前兆はあるかなどについて解説する。
陥没しやすい地域の特徴は?
まず、陥没しやすい地域の特徴にはどういった点があるだろうか。基本的には地下に構造物があれば、その損傷などから陥没はどこでも起きうるものと考えていいだろう。
そのうえで、その土地の成り立ちと、インフラの整備という点で注意したい3つのポイントがある。
これらは、そうでない地域に比べてインフラの問題が顕在化しやすいことが考えられる。
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