ホテルで採用増える沖縄でミャンマー人従業員の実態、人手不足の中、十分に活躍できる人材として評価

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「社内で初めて外国人を採用するにあたり、技能実習生の採用には言葉の壁に対する不安がありました。しかし、オンライン面接を通じて実際に対話してみると、日本の若者と変わらず、しっかりとコミュニケーションが取れることがわかりました。各部署の担当者が順番に来日前からオンライン面談を実施し、社員全員がミャンマーの技能実習生と事前に接する機会を作ったことが、大きな成果を生みました。これにより、実習生が日本での環境にスムーズに適応できる土台が整えられたと感じています」

と、渡名喜庸治沖縄支店営業部長は当時を振り返ります。

ミャンマー人は礼儀正しく気遣いができる

「彼らの第一印象は、礼儀正しく、日本人と同様に気遣いができる点が非常に際立っていました。しかし、大工職は安定した技術力と専門的な技能が求められるため、日常的なコミュニケーションも重要です。そのため、日々の業務だけでなく、積極的に会話の機会を増やすよう心掛けました。

とくに、1期生はミャンマー人2人だけという少人数であったこともあり、休日には一緒に遊びに出かけたり、夜には食事に誘ったりと、仕事以外でも交流を深める取り組みを積極的に行いました。こうした努力が、彼らとの信頼関係を築く大切な一歩となりました」

「2期生として新たにミャンマーから、カウン・ミャッ・サンさんとテッ・ルイン・ウィンさんの2人を受け入れましたが、1期生とは異なり、部署の社員とのオンライン面談を実施しなかった点は反省すべき点でした。

その結果、1期生と比べて日本語能力がやや不足し、同郷の仲間同士で固まりがちな傾向が見られるようになりました。1期生のときは、日本の生活や仕事について、日本人が日本語で伝えていたので日本語能力も向上していく環境にありましたが、2期生のときは1期生がミャンマー語でそれらを伝えたこともあって、日本語力向上が遅れているということもあると思います」

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