ホテルで採用増える沖縄でミャンマー人従業員の実態、人手不足の中、十分に活躍できる人材として評価
「技能実習生が沖縄地区の売り上げアップの原動力になったのです」
パナソニックリビング中四国・九州株式会社の米村大輔人事部長によると、人材不足を補うために採用された技能実習生は、単なる労働力としての戦力にとどまらず、新たな市場を切り開く役割も果たし、その結果として売り上げの向上に大きく寄与したといいます。
沖縄は海に囲まれ、台風が頻繁に接近する地域であるため、古くからコンクリート建築が主流です。その結果、木造建築の物件は少なく、木造住宅の施工に対応できる建設会社も限られています。
建設業にも思わぬニーズ
このような背景から、木造住宅を中心に展開するパナソニック リビング中四国・九州は、商品を受注しても施工や設置を依頼できる地元の協力企業が不足するという課題を抱えていました。

そこで、自社で工事ができる体制を整えようと試みましたが、沖縄の建設業界には特有の課題がありました。大工という職種は、サラリーマンとしての雇用が一般的ではなく、多くが個人事業主として活動しているため、日本人の大工を正社員として1人雇用するだけでもコスト的に非常に厳しい状況に直面しました。
そのような背景から、外国人の採用を検討する中で、積極的に外国人を雇用している企業への調査を実施した結果、ベトナム人やネパール人も候補に挙がりました。しかし、最終的にミャンマーの技能実習生が最も適していると判断しました。
そこで、ミャンマー人技能実習生2人の採用を決定し、2021年1月にタン・ナインさんとニー・ニー・アウンさんの2人がミャンマーから沖縄へやって来ました。
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