ホテルで採用増える沖縄でミャンマー人従業員の実態、人手不足の中、十分に活躍できる人材として評価

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また、海外の人材は上昇志向が強く、スキルアップや将来の母国での活躍を見据えている点が特徴的です。目の前の収入や夜勤なども積極的に選ぶ傾向があり、日本人とは重視する価値観が異なると感じています」(佐藤総支配人)

外国人スタッフが活躍する背景には、正社員と同様に、外国人スタッフにも定期的な人事面談が実施されている点が大きいと考えられます。

活躍には定期的な人事面談が有効

この面談では、生活面や仕事上の悩みといった、外国人特有の課題についてもタイムリーに把握し、適切な対応ができるような仕組みが整えられています。これにより、外国人スタッフがその能力を最大限に発揮できる職場環境づくりが積極的に進められています。

宿泊客へのお礼状も流暢な日本語で書き記す(写真・西垣充)

アラマハイナ コンドホテルは、沖縄美ら海水族館まで車で約7分、2025年7月25日に開業予定の新テーマパーク『ジャングリア沖縄』までも車で約25分と、非常に恵まれた立地に位置しています。

しかしながら、「これらの近隣施設に過度に依存してしまうと、ホテル運営の軸がぶれる可能性があります。そのため、私たちは目先の動向に左右されない、持続可能な経営を目指しています」と佐藤総支配人は語っています。

現在、『ジャングリア沖縄』周辺では新たなホテルの建設ラッシュが続いており、従業員の確保は一層困難になっているようです。外国人スタッフが多く働くホテルとして周辺の宿泊施設にも知られており、最近は特に、他のホテルから外国人採用について相談を受けることも多いそうです。

「今後、ホテル運営においては外国人スタッフへの依存が避けられない状況になると見込まれています。そのため、今のうちから外国人が働きやすい環境づくりを積極的に進めています。現在、3年後の開業を目指して大型ホテルの建設も進行中で、海外人材の登用にも力を入れていきたいと考えています。

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