ホテルで採用増える沖縄でミャンマー人従業員の実態、人手不足の中、十分に活躍できる人材として評価

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外国人旅行者の利用が多いこともあり、同ホテルでは外国人スタッフの比率が50%近くに達しています。待遇については、国籍や出身に関係なく、日本人と同様に公平な基準が適用されており、インドネシア人のマネージャーやネパール人のアシスタントマネージャーなど、外国籍スタッフも管理職として積極的に登用されています。

「外国籍の支配人を出さなければ」

「今後3年以内には、外国籍の支配人が誕生してほしい、いや、出てこなければならないと考えています」(佐藤総支配人)

このように、昇進のロールモデルが示されることで、昇給やキャリアアップの機会が明確になり、外国籍スタッフにとっても働く意義や目標が一層はっきりし、より長く安心して働ける環境が生まれることが期待されています。

技能実習生については、「日本語が話せない」という固定観念もあり、当初は清掃業務を担当してもらう予定でした。ところが、来日直後から日本語での会話にほとんど支障がなく、すぐにフロント業務も任せることにしました。

「ミャンマーからの技能実習生には、日々驚かされています。これまで海外に出た経験がないにもかかわらず、来日直後からスマートフォンで必要な情報を調べ、自分でスーパーに行ったり、安く買える店を見つけたりと、非常に自立しています」(佐藤総支配人)

配属から2年が経過し、今では「いなくては困る存在」になっているといいます。自分でシステムから顧客データを抽出し、セットアップまで行い、技能実習生2年目ながら正社員と変わらぬ業務をこなしています。

「同僚の日本人スタッフらは、『ミャンマー人には、“失われつつある日本のサービス”や“人の温かみ”を感じることが多い』と話していて、これまでミャンマー人スタッフに対するクレームは一件もなく、正社員と同様の業務をこなしながら、日本人スタッフからも信頼され頼りにされています。

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