「嵐の前にSMAPでは?」「ジュリーさん闘ってほしい!」藤島ジュリー景子氏の“インタビュー本”発売に賛否…いったい何が書かれているのか
事実と異なることや、一方的な意見を述べていては、読者やファン、あるいはタレントから激しい批判を浴びる可能性もあるだろう。
藤島ジュリー氏、関係者、および版元である新潮社は、そこを想定し、配慮したうえで今回の出版に至っていると思われる。
ジュリー氏は「負の遺産」を背負った人
筆者は、ジャニー喜多川氏の性加害問題に関して、旧ジャニーズ事務所の対応を批判してきた。当然のことながら、当時事務所の社長を務めていた藤島ジュリー氏も批判の対象だった。
現在では、藤島ジュリー氏に対する筆者の認識も少し変わってきている。
筆者は、彼女のことを「よくも悪くも、旧ジャニーズの負の遺産を背負った人物」として捉えている。
藤島ジュリー氏がジャニー喜多川氏、母のメリー氏と距離を置いていたとしても、ジャニー喜多川氏の性加害を知らなかったとは思えないし、性加害の隠蔽に対しても責任がなかったとは言いがたい。
一方で、問題が顕在化した後は、ジャニーズ事務所の社長の座から退き、ジャニーズ事務所を補償専門のSMILE-UP.へと名前と業態を変更させ、被害者への補償に向き合っている。現在でも、「補償は完了した」とまでは言えないし、被害を名乗り出ている人の訴訟を抱えてもおり、課題は残されている。
ただし、母メリー氏が存命で、実権を握り続けていたとしたら、隠蔽行為やメディアへの圧力行為は続き、問題はさらにこじれ、解決はもっと長引いたのではないかとも思っている。
大阪・関西万博に対する世論は、開幕前は批判一色だったが、開幕後には来訪者の好意的な声も徐々に増えていき、現在ではポジティブな論調へと変わってきている。
出版後に、本書や藤島ジュリー氏に対する評価がどう変わっていくかは現時点ではわからないが、読まないで叩くのはフェアではない。現段階では、批判するにしても擁護するにしても、せめて試し読みの文章くらいは読んでいただきたいと思う。
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