不法移民摘発に抗議する西部カリフォルニア州・ロサンゼルス市の抗議デモは、引き続き全米各地へ飛び火

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
(写真:ブルームバーグ)

不法移民摘発に抗議する西部カリフォルニア州・ロサンゼルス市の抗議デモは、引き続き全米各地へ飛び火している。

ワシントン州スポケーンでは11日夜、ブラウン市長が夜間外出禁止令を出し、30人の逮捕者が出たと複数のメディアが報じた。ラスベガスでは警察が「不法集会」を宣言し、デモ参加者に向けて催涙ガスを発射した。抗議デモはこの他、ニューヨーク、シカゴ、ミルウォーキーなどの都市にも広がっており、警察や地元当局との衝突が発生している。

抗議デモが拡大している背景には、連邦政府が一段と強硬な措置に出ていることがある。ロサンゼルス市では、州兵が移民・税関捜査局(ICE)職員の警護にあたり、不法移民の摘発を支援する方針だ。

またボンディ米司法長官は、トランプ政権がホッブズ法を適用し、本来であればカリフォルニア州当局が管轄する刑事事件を連邦検察が引き継げるようにすると表明。「店を略奪すれば、ホッブズ法に基づき強盗罪で起訴する。最長20年の禁錮刑が科される可能性がある」と述べた。

デモの発端となったロスでは依然として緊張が続いている。地元当局によると、市内でのICEによる取り締まりは今後少なくとも1カ月間にわたり毎日継続される見通しだ。

2日連続で夜間外出禁止令が出されたロス市内中心部では11日夜、地元警察が非殺傷弾や騎馬隊を用いてデモ参加者を排除。週末以降600人の逮捕者が出た当初の混乱からはやや落ち着きを取り戻した。

著者:Eliyahu Kamisher、Isabela Fleischmann、Maxwell Adler

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事