アップル、MacやWindowsのように使える“パソコン化”を進めた「iPadOS 26」をWWDC 25で披露。iPadにコンピューティングの主役を託す

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WWDC25で発表されたiPadOS 26の新機能一覧。AI機能以上に、Windows PCやMacのような活用に迫る使い勝手の向上が盛りこまれた(筆者撮影)

iPadは、世界のタブレット市場の4割ほどの販売シェアを獲得し、日本でもGIGAスクールで小中学生の選定コンピュータとして1/3の地位を占めるい製品だ。アップルはiPhone、Macに挟まれたタブレット「iPad」を今後どのように舵取りしていくつもりのか。

2025年6月9日(アメリカ時間)に行われたアップルの年次開発者イベント「WWDC25」の基調講演で発表された「iPadOS 26」の内容から占ってみたい。

ガラス調の新しい体験デザイン

アップルはWWDC25で、ソフトウェアごとのバージョン番号をやめ、共通の「年号の下2ケタ」を割り当てることにした。iPhone向けのiOSもMac向けのmacOSも、そしてiPad向けのiPadOSも、すべて「26」の番号が付けられたのだ。

また、より多くの機能やデザインを統合し、iPadOS 26にも「Liquid Glass」といわれるガラス調のデザインで見た目を刷新。iPhoneやMacと共通の見た目になる。

2025年秋にリリースされるOSで共通化された「Liquid Glass」のインターフェイス。半透明ガラスと、邪魔にならないスマートな動きは、使う人に新鮮な印象を与える(写真:アップル)

“物理的な豊かさや視覚的な能力に魅了されるような表現”とされた「Liquid Glass」は、ハードウェアとソフトウェアの境界を曖昧にし、よりダイナミックな表現と、シンプルで分かりやすい操作感を両立させるための「デザイン言語」であるとしている。

半透明のガラスの表現で構成されたツールバーやボタンは、デバイスの縁と同心円になるよう曲線が調整され、必要なとき・不要なときで流体のようにサイズを変える。

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