オアシスがトヨタ自動車や豊田自動織機の株式を保有、TOB価格引き上げを求めて経営陣と対話していく方針
トヨタなどが3日に公表した豊田織へのTOB計画では、買い付け価格が1株当たり1万6300円と発表直前の株価を約11%下回る水準で、市場に失望が広がっていた。オアシスは伊藤忠商事による対ファミリーマートTOBで価格が安過ぎたとして法的措置に打って出るなど、時に強硬手段をいとわない投資家として知られるだけに、交渉の行方が注目される。
フジHD、京セラ
また、フィッシャー氏は、元タレントによる性的トラブルに揺れるフジ・メディア・ホールディングスについても株式を保有していると明らかにした。一方で「決定を左右できるほどの議決権を持っているわけではない」とし、保有比率には言及しなかった。
同社は25日に定時株主総会を開催予定で、会社側が提案する取締役候補とは別に、株主で米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが独自に取締役候補を提案している。フィッシャー氏はダルトンが提案した候補は「全体として良い」と評価し、中でもSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長のことを「SBIの経営を良いと思うし、彼のことは高く評価している」とし、取締役に選任されるべきだとの考えを示した。
フィッシャー氏は、京セラが26日に開催予定の定時株主総会で、山口悟郎会長と谷本秀夫社長の取締役再任案に反対する意向を示した。オアシスは5月、京セラの構造改革案が不十分だとして自己株買いの実施などを求める声明を公表していた。米国の議決権行使助言会社インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)が両氏の再任案に反対を推奨した、と今月に入って日本経済新聞が報じていた。
著者:谷口崇子、佐野日出之
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