Nintendo Switch 2が発売されるも、解消の目処がたたない安定供給とタイトル不足、そして転売問題

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

メインメニュー画面はほぼそのままだし、新しいゲームタイトルもそこまで数がない。もちろんスペックが上がっているので快適にゲームを遊べるし、液晶もより綺麗で大きくなった。コントローラーも改善されており、手触りすら良い。ただ、驚くような変化は特にないのである。

同時発売の目玉タイトルである『マリオカート ワールド』は相変わらず楽しいパーティーレースゲームで、新しいアクションやアイテムが追加されていて素直におもしろい。ただ、広大な世界で自由に走れるオープンワールドの遊びはおまけ的な内容で、劇的な変化は感じられていないのだ。

Nintendo Switch 2 のひみつ展
『Nintendo Switch 2 のひみつ展』ではスイッチ2の機能から中身まで細かい解説を見ることができる。また、デモンストレーションとしてミニゲームもいくつか収録されている(画像:任天堂公式サイトより)

いつもの任天堂ゲーム機であれば、新しい機能のデモンストレーションとなるゲームを同時発売するのだが、今回はそれもないようなものである(『Nintendo Switch 2 のひみつ展』といったタイトルはあるが、あくまでテックデモの範疇である)。

今後のタイトルラインナップに期待

スイッチ2は大人気だが、やはりタイトルが圧倒的に不足している。同時発売タイトルはほかのゲーム機でも遊べる移植が多く、直近に発売される目玉タイトルは7月の『ドンキーコング バナンザ』くらいである。

前述のようにスイッチ2自体の普及が最優先であり、むしろ人気タイトルがどんどん出てしまうと人気が過熱しすぎてしまう懸念もある。とはいえ、結局のところ遊びたいゲームがなければスイッチ2の熱も落ち着いてしまうわけで、これからは計画的にタイトルラインナップを充実させなければならない。任天堂のタイトル発売計画がうまくいけば、スイッチ2の成功がどんどん大きくなるだろう。

スイッチ2がおおむね普及した頃合いにさまざまなゲームタイトルが遊べるようになったうえで、かつ期待の新作が発表されるのがベターであろう。『スプラトゥーン』『ピクミン』『どうぶつの森』『星のカービィ』など任天堂の目玉タイトルはたくさんあるため、それらを定期的に発表できればこれから先も人気を維持できる。

スイッチ2はまだ生まれたばかりであり、その魅力をすべて引き出しきれていない状況にある。ゲーム好きの手に渡り、さまざまな魅力的なタイトルが揃うときになってようやく、このゲーム機の真価が発揮されるのだ。その日をうまく迎えられることを望む。

渡邉 卓也 ゲームライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事