Nintendo Switch 2が発売されるも、解消の目処がたたない安定供給とタイトル不足、そして転売問題
メインメニュー画面はほぼそのままだし、新しいゲームタイトルもそこまで数がない。もちろんスペックが上がっているので快適にゲームを遊べるし、液晶もより綺麗で大きくなった。コントローラーも改善されており、手触りすら良い。ただ、驚くような変化は特にないのである。
同時発売の目玉タイトルである『マリオカート ワールド』は相変わらず楽しいパーティーレースゲームで、新しいアクションやアイテムが追加されていて素直におもしろい。ただ、広大な世界で自由に走れるオープンワールドの遊びはおまけ的な内容で、劇的な変化は感じられていないのだ。

いつもの任天堂ゲーム機であれば、新しい機能のデモンストレーションとなるゲームを同時発売するのだが、今回はそれもないようなものである(『Nintendo Switch 2 のひみつ展』といったタイトルはあるが、あくまでテックデモの範疇である)。
今後のタイトルラインナップに期待
スイッチ2は大人気だが、やはりタイトルが圧倒的に不足している。同時発売タイトルはほかのゲーム機でも遊べる移植が多く、直近に発売される目玉タイトルは7月の『ドンキーコング バナンザ』くらいである。
前述のようにスイッチ2自体の普及が最優先であり、むしろ人気タイトルがどんどん出てしまうと人気が過熱しすぎてしまう懸念もある。とはいえ、結局のところ遊びたいゲームがなければスイッチ2の熱も落ち着いてしまうわけで、これからは計画的にタイトルラインナップを充実させなければならない。任天堂のタイトル発売計画がうまくいけば、スイッチ2の成功がどんどん大きくなるだろう。
スイッチ2がおおむね普及した頃合いにさまざまなゲームタイトルが遊べるようになったうえで、かつ期待の新作が発表されるのがベターであろう。『スプラトゥーン』『ピクミン』『どうぶつの森』『星のカービィ』など任天堂の目玉タイトルはたくさんあるため、それらを定期的に発表できればこれから先も人気を維持できる。
スイッチ2はまだ生まれたばかりであり、その魅力をすべて引き出しきれていない状況にある。ゲーム好きの手に渡り、さまざまな魅力的なタイトルが揃うときになってようやく、このゲーム機の真価が発揮されるのだ。その日をうまく迎えられることを望む。
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