「この人、本当にあなたの恋人ですか?」 カモを狙う《ロマンス詐欺》の最新手法→見知らぬ美男美女からいきなり好意を寄せられることはない
最近でも腹立たしいことに、警察官を装った結婚詐欺事件が起きた。
犯人は「警察庁の官僚だ」と偽り、「身辺調査に引っかかったから裏工作に金が要る」と嘘をついて、195万円を騙し取った。しかも4年間も騙し続けてたんやから、えげつない話やで。
犯人は警棒や警察手帳の写真を見せて信用させていたけど、本物の警察官なら、勤務外で制服姿や警察手帳をマッチングアプリに載せること自体ありえへんからな。当然、この犯人は詐欺罪(刑法第246条)と公記号偽造罪(刑法第166条、警察手帳などの公的身分証の偽造)で逮捕された。
ちょっと昔話になるが、実はワシ自身も結婚詐欺に巻き込まれたことがある。鳴門大橋の建設が始まって、全国からとび職の方々が集まっていたときのことや。こういう大勢が集まる場所には指名手配犯が紛れ込むもんで、警戒のためにワシは名刺を配り回ってたんや。
ある日、警察署に飛び込んできた女性がいきなり「秋山を呼べ!」と大騒ぎ。
「ワシが秋山やけど?」
「あんたと違う! 秋山を出せ!」
何かと思ったら、ワシの名刺が悪用されて警察官を装った男に結婚詐欺を仕掛けられたと言うんや。
被害者はスナックのママで、犯人に200万円分のツケを残され逃げられていた。
ママはこの事件が新聞に載ったら店に影響が出ると恐れて被害届を出さなかったが、指紋鑑定で犯人は特定できた。見た目はワシとは似ても似つかん男やった。
刑事事件にはならなかったが、「せめて返せる金だけでも返してやれ」と犯人を諭し、犯人は100万円を直接ママに返したんや。
後日、ワシがお店に行ったらママの目がハートマークになっていたのは内緒やで(笑)。
ロマンス詐欺は、手口を変えつつ、今もなくならない。
残念やけど見知らぬ美女やイケメンからいきなり好意を寄せられるなんて、まず現実にはありえない。甘い言葉や美しい写真に惑わされず、いつでも冷静な判断を忘れないことが大切やな。
偽装結婚は犯罪 不法入国者も絡む闇

外国人と結婚して配偶者ビザを取得させるだけで報酬を受け取るというケースが、一部で広がっているらしい。形だけは幸せそうなカップルを装うが、実態はお金目的の偽装結婚や。
外国人の偽装結婚として多いのが、日本人と結婚して「日本人の配偶者等」の在留資格を取得するパターンや。しかも、偽装結婚の相手となった日本人も、同様に処罰対象となる。
「人助けのつもりで」「ちょっと報酬がもらえるから」という理由で結婚相手になってしまうケースも少なくないようやけど、真剣な婚姻意思がない限り、絶対にやめるべきや。
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