「Androidだといじめられる」投稿が話題、女子中高生が「iPhone一択」と主張する“いまどき”の理由とは?

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

AirdropとはiPhone(Appleのその他デバイス含む)間で瞬時に写真などのデータ共有ができる機能だ。データ送信時に画像の圧縮などがなく、近くにデバイスがありさえすれば複数人に一斉に送ることができる。

確かに便利ではあるが、なぜ中高生ではこの機能が“必須”とされているのか。その背景をITジャーナリストの篠原修司さんが解説する。

「iPhoneの所有率は男子高校生に比べ、女子高校生のほうが2割程度高い8割超とするデータもありますが、これはやはり写真共有ができるAirdropの存在が大きい。

インスタグラムなどSNS活用が当たり前の世代にあって、むしろこの一点のみで選ばれているとも言えると思います」

「周りはみんなiPhone」

もっとも、Androidにも同様の機能として「Quick Share」があり、機能面で両者にほとんど差はないと篠原さんは言う。

さらにAndroidは多くのメーカーから発売されていて端末の選択肢が豊富というメリットがある。「それでも」と、前出の女子生徒は続ける。

「型落ちでもいいから、皆と同じ『iPhoneを持っている』ということが大事なんです。友達と遊びに出かけて写真を撮ったら、その場でみんなと共有するのがルーティン。

エアドロなら画質を落とすことなくすぐに送れますし、そこで“映え”とかを言い合うのが楽しい。iPhoneじゃないと話題にもついていきにくくなってしまうと思います」

海外と比較しても日本はiPhoneのシェア率が高いとされ、2008年の日本上陸以降、根強い“iPhone信仰”が続いている。

当時使っていた年代が親になり、おさがりとして子に与えるケースもある。そんなスパイラルも「周りはみんなiPhone」という状況を生み出していると篠原さんは話す。

「親が子にスマホを買い与える際に一番気を付けたいのは、管理ができるかどうか。使い勝手や管理のしやすさから、親と同じOSの機種を選ぶのがいいと思います。

たとえば同じiPhoneであれば、アプリ購入の制限を入れたり、位置情報を把握したりできます。Androidにもファミリー共有のアプリがありますが、OSをまたいで使うと管理が難しくなります。

また、日本でのこれまでのシェア率の高さからか、スマホケースなど周辺アクセサリーはiPhoneのほうが充実しています。かわいさやかっこよさにも気を遣う中高生世代からすれば、こだわる理由は理解できます」

中高生にとってのiPhoneは機能以上の“付加価値”があるようだ。

(AERA編集部・秦正理)

AERA DIGITAL
あえらでじたる

朝日新聞出版が運営するニュース・情報サイトです。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事