森永卓郎さんから若者へのラストメッセージ 仕事を頑張りつつプライベートも大切にしたい! 脱「会社優先思考」のコツとは?

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やりたいことは全部やりなさい
「会社が大事」「仕事が最優先」という意識では、常に自分を抑えて会社に忖度しながら働くことになるのです(写真:ELUTAS/PIXTA)
「会社が大事」「仕事が最優先」というマインドは、まだまだ若い世代にも根強く残っています。森永卓郎さんが語る「会社の都合」に振り回されないワーク・ライフ・バランスとは? 森永さんの著書『やりたいことは全部やりなさい』より、若い世代へ遺したラストメッセージを紹介します。

仕事が最優先の時代は遠い過去

常識 ➡社会人はプライベートよりも仕事優先
真実 ➡会社と自分との距離を賢くとる

かつての高度成長を支えたのは、団塊の世代を代表とする世代です。彼らは、「会社と心中しても構わない」というほどの勢いで会社に尽くしてきました。その象徴が「うちの」という言葉です。自分の勤め先の会社を「うちの会社」と呼んでいました。

これは、会社を家族同様に考えていたということでしょう。いや、当時は「一番大切なものは?」と聞かれたら、多くの会社員が「会社」と答えていたことを考えると、本当の家族以上に大事なのは会社だったと言ってもいいかもしれません。

今では、そういう人のほうが珍しくなっているはずですが、それでも会社を優先しがちな場面があることは確かです。たとえば、仕事で急な出張などを命じられたときに、「家族と旅行するので」「彼女との約束があるので」といった理由で断る人は、そうそういないでしょう。

本心ではそちらを優先したくても、口に出せば上司の覚えが悪くなり、それ以降、仕事がやりづらくなったり、昇給などに響いたりするかもしれない。それに自分が断ることで、先輩や同僚に迷惑がかかるのも避けたい。というわけで社命を優先させる人が多いのではないでしょうか。

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