ソニーが「アニメ版アカデミー賞」で見せた本気度、有料会員数1700万人のクランチロール授賞式に世界中のインフルエンサーが集結
そのクランチロールを、ソニーグループが2021年に約1300億円で買収。現在はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと、アニメ製作会社のアニプレックスが出資する合弁会社となっている。
授賞式に招かれたゲストは、まずクランチロールのブランドカラーであるオレンジ色のカーペットを歩いて報道陣の取材や写真撮影に応じる。”本家”であるアカデミー賞はレッドカーペットだが、ここはクランチロール流だ。

主要なゲストがオレンジカーペットを通過し終わると、今度はホール会場に場所を移して、晩餐会と授賞式が行われる。最優秀賞といえる「アニメ・オブ・ザ・イヤー」のほか、コメディやロマンスなどジャンルごとの賞もある。
オレンジカーペットの最中、すぐそばのレセプションブースには、招待された業界のVIPたちが続々と集まって社交の場としても機能していた。
アニメ事業「育成」に本気
2025年のアニメ・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは「俺だけレベルアップな件」。「俺レベ」は海外を中心に人気が高まった作品だ。
国内での人気度合いを示す、動画配信サービス・U-NEXTが発表した「アニメ 見放題部門 人気作品ランキング 2024」では、上位10位内にすら入っていない。一方で、過去最多となる投票数5100万を集めたクランチロールの集計ではトップの座に輝いた。
エンターテインメントを成長領域と定めるソニーにとって、アニメは最も伸びしろの大きい事業の1つ。作品ごとの成果を積み重ね、事業全体やグループの成長へとつなげられるか。ソニーのアニメ戦略は、まだ緒に就いたばかりだ。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら