「会社のトイレで泣いていました…」新卒入社3カ月で退職代行を利用した彼女の決断
「入社翌日から集合研修がありました。グループ全体の新入社員が集まり、200人規模の会議室を3部屋使うほどの大規模なものでした。お辞儀の練習では首や腰の角度まで細かく指導され、『ここまでやる意味があるのか』と疑問に感じましたし、なんだか学校みたいな会社でしたね」
とはいっても、この時点で会社に対する違和感はまだ大きくはなかった。集合研修の後は他県の支店で1カ月半のOJTを受けたが、そこでの生活は手応えを感じるものだった。
「ホテルに泊まりながら支店に通って、実務を教えてもらいました。年配の社員の方が多く、支店の雰囲気はゆったりしていましたし、仕事もおもしろかったです。休みの時は街の居酒屋を探したり、観光したりしていました。充実していました」
研修から戻ってくると…
しかし、東京に戻ると安定していた働き方は一気に崩れた。まず、興味を抱いていた部署への配属希望は通らず、さらに人間関係にも悩まされるようになった。
瑠奈さんが新卒で入社した会社には同期がいなかったことに加えて、メンターは他部署の先輩だった。仕事を教わるのは20歳ほど年上の上司だったが、その上司の言動を見て不安になった。
「お客さんのところに2人で行くことも多かったんですけど、電車で移動しているときにずっと悪口を言い続けているんです。その様子を見ていると『自分も裏で何を言われているかわからない』と不安になって……」
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