「今の日本には正直、失望しかない」「重きを置くところがズレている」令和の20代女性が口々に語る「子どもを持つこと」への高い壁

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ーー親族など周りについてもお聞きしたいのですが、Aさんはご実家や親戚から子どもを産むことに対してプレッシャーなどはありましたか。

A:実家からは特にないですし、義理の両親からも一切そういう話を切り出されたことはありません。ただ私の両親は結婚したのが相当嬉しかったみたいで、「この間雛人形見にいっちゃった」とか話してくることがあります(笑)。

B:うちも特にないですね。祖母や祖父が「孫の花嫁姿だけは見たい」というようなことを言っていた記憶がありますが、それくらい。

母親とは話す機会を設けないようにしている

C:私の場合は大学を卒業して写真学校に入るときに、父親は私が好きなことをやって生きていくのを察したのか「産むことを期待しない」とは言っていましたが、母は意見がコロコロ変わりますね。「結婚も子どもも自由だよ」と言いながら、次会ったときには意見が変わっていたりするので、そういうことを話す機会をまず設けないようにしています。年末年始とか、親戚が集まるタイミングもそういう話をされるのが嫌なので、実家にも祖父母のところにも行かないようにしています。

D:私の両親は多分楽しみにはしているけれど、母自身が30歳と32歳で私と弟を産んでいるので、私に対してもそこまで早く子供が欲しいっていう気持ちはないのかなと思います。

ーーCさんからは子どもを産み、育てるには社会的に不安があるという話がありましたが、みなさんも今の日本は子どもを産み・育てやすい環境にないと感じますか。

A:確かに国による支援は手厚くないとは感じています。個人的な意見になりますが、日本の新生児人口が減って国力自体も低下していると思っていて、国が再び栄えるにはまずは子どもがもっと産まれてこないと、と思っています。

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