「今の日本には正直、失望しかない」「重きを置くところがズレている」令和の20代女性が口々に語る「子どもを持つこと」への高い壁

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ーー不妊治療はやはり女性のほうが負担が重くなりがちですが、パートナーの方はその大変さを知ろうとしていますか。

A:どうでしょう……。先ほどの出産や子育ての話と一緒で、やはり当事者意識が低いかもしれません。自分はやらないのにやってほしい、というのは身勝手だよね、と私は思っていて。だから頑張りはするけれども、必ずやります、とは約束しないんです。

経済的に大丈夫なら限界までトライしたい

ーー垣間見えるパートナーの方の言動から、Aさんを大事にする意思は感じるのですが、知識不足は否めないですよね。ただ勉強すれば意識も変わってくるのかも。

A:正直、私自身も色々調べたか、といえば、友人の話を聞いただけなので、勉強不足ではあります。自分もやりもしないで拒否するのは嫌で、やってみてダメだったらそのとき考えればいいと思っています。

海外赴任についても、(別々の生活などが)うまくいかなければ戻ってきてくれると約束しているので、彼に対する信頼はあります。だから、不妊治療についても、とりあえずやれるだけやってみようという気持ちになれる。ダメだったらまたそのときに相談しよう、というコミュニケーションをしています。

私は不妊傾向があるのかなど調べていませんが、パートナーはしっかり調べているので本気で欲しいのだと思います。彼はとても志が高い人で、何か希望することがあれば、それを得るためにできる限りの努力をするタイプなんです。

D:私自身はそこまで深く考えられていないのですが、不妊治療に対する抵抗感はありません。子どもが欲しいいう気持ちは旦那さんも結構強いので、経済的に大丈夫であれば子どもを授かれる限界まで試していきたいです。

ーーCさんはどうでしょう? 全部やってくれるというパートナーが現れて、そのときに子どもができにくいとなったら?

C:そこまでしたい理由をプレゼンして欲しいですね。費用や予定も含めてしっかりとプレゼンをしてくれて、それが納得できるものであれば、という感じですね。熱意とか言葉で言われてもあまり響かないのですが、数字とか私が納得できるものを挙げてくれるのであれば……人生が変わるのだからそれくらいはしてくれないと、と思います。

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