「1970年大阪万博」公式ガイドを読み返してよみがえってきた小学5年生当時の強烈な記憶

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

5月8~14日には「帝王」ヘルベルト・フォン・カラヤン率いるベルリン・フィルハーモニーが来日、ベートーベンの連続演奏会を行った。7月1~5日はエフゲニ・ムラビンスキーのレニングラード・フィルハーモニーが来日。

8月29日から9月1日は、レナード・バーンスタイン、小澤征爾率いるニューヨーク・フィルハーモニーが来日、マーラー交響曲「第9番」などを公演。

9月3日、5日は、幻のピアニストと言われたスヴャトスラフ・リヒテルのコンサート。

クラシック音楽ファンだった筆者の高校の教師は、このときに聞いた「カラヤン」について、感動の面持ちで語っていたものだ。

異様な熱気にあふれていた1970年の大阪

万国博美術館には、海外40カ国以上から300件、国内から400件の絵画、彫刻などの美術品が集められた。

中には、アンソニー・ヴァン・ダイクの「キリストの埋葬」、ポール・セザンヌの「ギャスケ氏の肖像」、パブロ・ピカソ「三人の楽士」など、世界的な名作も含まれていた。

メイン会場である「お祭り広場」では、半年間の会期中、ほぼ毎日、何らかの「まつり」「イベント」が行われていた。

とにかく1970年の大阪は、異様な熱気にあふれていた。「成功させようEXPO‘70」の標語を、いろいろなところで見た記憶がある。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事