タイ・バンコクで発見、日本の「旧国鉄車両」の今 担当者が語る「日本製中古車導入のメリット」
日本からは車両や部品だけでなく、整備のノウハウ、さらには“メンテナンスに対する心構え”も学んだという。
「これまでは、『メンテナンス=壊れた部分を直す』という考えがベースでした。それを、『メンテナンス=壊れないよう点検・調整する』という日本式の考えに変え、見た目に問題がなくても定められた手順や数値に従って点検・調整を行うようにしています」(アディソン氏)
整備中の車両や、そこから外した部品などが所狭しと並べられた建屋内。その一角に、すっきりと片づけられたスペースがあった。アディソン氏によると、ここは『KIHA40』を整備するためのスペースだという。
キハ40系の登場も近い?
タイ国鉄は2024年にJR東日本からキハ40系20両を譲受しており、取材日の時点ではマッカサン工場から南東に80kmほど離れたレムチャバン港付近に保管されていた。それが、まもなくここに運び込まれ、改軌や各種整備を行う予定だという。タイ国鉄の線路をキハ40系が走る日は近そうだ。

レムチャバン港に置かれているキハ40系。JR東日本から譲渡された(撮影:伊原薫)
トピックボードAD
有料会員限定記事
鉄道最前線の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら