そこから油画を離れてパソコンで絵を描きはじめたことがきっかけで独立し、作家活動を開始します。

現在は作家活動と並行して夢であったアーティスト、イラストレーターの仕事をしている廣瀬さん。
「人生捨てたものではなかった」
彼女は、最後に自分の人生をこう振り返ります。
「今は6月開催予定の銀座の大手老舗デパートでの個展をなんとしても成功させるため、そこに展示する作品30点を制作しているのですが、思えば、浪人のころに基礎を徹底的に教えていただけたのが、今の作品をつくる技術の土台と原動力になっていると思います。
大きなものを失って、何者でもなくなった私ですが、歴史と伝統のある素晴らしい舞台で個展を開けるようになれたので、人生、捨てたものではなかったと思います。これからは、イラストレーターとしてもアーティストとしてもさらに飛躍して、著名ブランドのアンバサダーになれるくらい、作品の価値を高めて、お世話になった皆様に恩返しできる存在になりたいと思っています」

つらい過去にも決して心が折れることなく、現実と戦いながら、今に至るまでアーティストとして美術と向き合い格闘してきた日々を語ってくれた廣瀬さん。
緻密で素晴らしい作品の裏には、目標に達するまで絶対に諦めなかった彼女の人生があったことを思うと、きっと彼女はこれからも頑張り続け、アーティストとしての名声を獲得していくのでしょう。そして、彼女の作品に共感する多くの方々に、夢や希望を与えていき、『恩返し』をしていくのだろうと思いました。
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