では、どんな点にポイントを絞って生活習慣を改善していけばいいのか。
そのポイントは全部で7つあり、私は日々の生活の中で実践しやすいように、わかりやすいスローガンにしてまとめています。それが次の「歯よりスター(ア)ト」です。
「よ」…………よく噛んでゆっくり食べる
「り」…………緑茶を飲む
「ス」…………スロースクワット&ウォーキングを習慣に
「タ」…………高(い)カカオのチョコレートを食べる
「ー(ア)」…甘い飲み物を控える
「ト」…………糖質摂取を控えめにする
「歯磨き習慣」「噛む習慣」が脂肪肝対策につながる
それぞれ、順に説明していきましょう。
歯周病は、口の中だけでなく、全身の臓器に悪影響を及ぼします。歯周病菌が血液中に入ると、血流に乗って毒素が全身の臓器に広がってしまうのです。もちろん肝臓も例外ではなく、歯周病菌は炎症を起こしたりインスリンの働きを阻害したりして、脂肪肝を進みやすくしてしまいます。
こうした影響を防ぐいちばんの解決策は「歯磨き」。歯周病菌は夜寝ている間に増えやすいので、「起床直後」と「就寝直前」にしっかり歯磨きをするのを習慣づけるといいでしょう。「舌磨き」も1日1回は行うことをおすすめします。
意外に知られていないのですが、「早食い」や「ドカ食い」は、血糖値を急上昇させやすく、インスリンの大量分泌を促して、肝臓への脂肪蓄積を促進する大きな原因になります。
ですから、「よく噛んでゆっくり食べる」こと。1口に30回噛み、1回の食事で1500回ほど噛んで、ゆっくり食べるのが理想です。よく噛んで食べると唾液の分泌がよくなり、それが歯周病を防ぐことにもつながります。
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