新マリン建設「エスコン」とは "事情が違う"ワケ すでに完成された街では、球場をどうすべきか
何もない場所にゼロから作り上げた施設同士の連携と、既存の施設との連携とでは少々事情が異なる。

とはいえ、現在策定へ向けて検討が進められているスタジアム再整備の基本構想は、球場だけではなく“幕張新都心一帯のまちづくりの視点を持って作るもの”というビジョンを掲げている。各施設間の回遊性を向上させ、日常的な賑わいを生み出すためにはどうしていくべきなのか。
集客ポテンシャルの高い幕張新都心
「現スタジアムは年間200万人を超える来場者がおり、幕張メッセとともに幕張新都心の成長を牽引してきました。幕張新都心のさらなる成長・発展を目指すためには、このエリアに「スタジアム」が不可欠だと考えます。
また、(神谷俊一)市長が発言していますが、スペックが高く、質の高いおもてなしができるプロ野球の本拠地にふさわしい球場を作るためには、行政だけでなく、千葉ロッテマリーンズをはじめ、民間事業者にご協力をいただくことがどうしても必要になると考えています。民間事業者との連携は、いわゆるまちづくりにもつながる話になると思います」(塚田氏)
2月10日の報道によると、千葉市を拠点とするバスケットボール男子Bリーグ2部・アルティーリ千葉の新アリーナが、幕張海浜公園のAブロック(駅の北側)を正式な候補地としたことが明らかになった。
現スタジアムの南東側には、日本サッカー協会(JFA)が運営する施設でサッカー日本代表のトレーニング拠点でもある『JFA夢フィールド』があるほか、幕張新都心には日本を代表する複合コンベンション施設『幕張メッセ』や、国内トップクラスの規模を誇るイオンモール幕張新都心などがひしめき、集客という観点でのポテンシャルは高い。エリア一体の連携や賑わいの創出を図っていく上で、今後のスタジアム再整備の動向は肝になりそうだ。

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