観光列車素通り駅、新駅舎だけでない努力の軌跡 「ドアが開いた」JR日下駅、改修後の成果と課題

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新駅舎になった日下駅(筆者撮影)

まちの顔ともいえる駅舎がバス停の待合室のような簡素なものに建て替えられるケースがJR四国エリアで増えている。しかし、高知県日高村にあるJR土讃線の日下駅は、1948年に建築された既存の木造駅舎を耐震改修に合わせ、2024年3月に新築同様にリニューアルされた。

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観光列車のドアが開いた

日下駅といえば、2022年7月6日付記事(素通り観光列車に「ドア開けて」、地元学生の奮闘)で詳しく触れたとおり、高知駅と窪川駅の間を走る観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」が日下駅に到着してもドアが開かず、客が乗り降りできないという運転停車という扱いだった。しかし、JRのダイヤ改正が行われた2024年3月16日より、停車時間が3分増え9分になっただけでなく、ドアが開くことで乗客が乗り降りし、物販の購入や地元住民との交流もできるようになった。

なぜ、状況が変わったのか。それは地域住民を中心とした関係者たちの奮闘努力の結果である。

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