大塚商会「中小企業の味方」が提案するAI活用とは オンラインイベントでわかる「課題解決と実践」

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大塚商会社員画像
大塚商会が毎年開催しているイベントが、2025年も2月5日から始まった。「実践ソリューションフェア2025」と銘打つそのイベントは現在、オンラインで視聴が可能だ。今回のテーマは「AIで拡がる!まるごとDX」。急速に進化するAI技術とデジタル化による企業の持続的な成長と業務の革新を「オフィスまるごと」として提案している。大塚商会が提供するITソリューションは何が違うのか。イベントの企画立案者やセミナーの社員講師の方々に中小企業の課題や同社の強み、ソリューションの概要などについて聞いた。

参加費無料、毎年1万人が訪れるイベント

大塚商会は、今年も「実践ソリューションフェア2025」を開催。すでに終了した東京(ザ・プリンス パークタワー東京・2025年2月5日~7日)、大阪(グランキューブ大阪〈大阪府立国際会議場〉・2025年2月19日~20日)に加え、現在では、その内容がWeb上で公開されており、登録すれば誰でも見ることができる。いずれも参加費は無料だ。イベントは毎年盛況で、 昨年は東京・大阪の会場の合計で1万人以上が訪れた実績を持つ。

会場では、AI PC・Windows 11の最新機種の紹介や生成AIなど、業務・業種別の多彩なソリューションの展示を実施。DX推進のヒントを探ったほか、IT人材育成、事業承継、組織変革に関する経営者・専門家による特別セミナーをはじめ、最新のIT動向や導入事例を紹介するセミナーも開催した。現在はオンラインでそのいくつかのセミナーを視聴することができる。

同社MMプロモーション部MM企画開発課マネージャーの延下悟志氏は、イベントの開催に当たり、現在の中小企業を取り巻く業務効率化の環境について次のように語る。

延下悟志氏画像
大塚商会 MMプロモーション部 MM企画開発課 マネージャー
延下悟志

「まずAIについては生成AIをはじめ、業務効率化のためのソリューションが急速に普及しています。大企業であれ、中小企業であれ、今後AIを活用していかなければビジネスで勝つことはできない時代に突入しています。ただ、AIを活用するにしても、そのインフラ環境は整っているのか、データをどこに保存するのか、クラウドにするのかオンプレミス(自社運用)にするのか。セキュリティーは大丈夫なのか。このように中小企業の多くは、AI活用に関してさまざまな課題に直面しているのです」

AI導入に当たり課題がわからない中小企業が多い

延下氏によれば、中小企業においてAIを導入しているところは現状まだ少ないが、今後本格的に活用したいと考える会社は増加傾向にあるという。しかし、AIを活用したいが、IT人材もおらず、どう活用すればいいのか思い悩む企業は少なくないそうだ。

「中小企業では、そもそもDXにおける自分たちの課題が何なのかわからない、または、どうデータを活用していけばいいのかもわからないところが多くあります。当社は中小企業診断士も擁しており、ヒアリングを通じて何が課題なのかを洗い出したうえで、どうAIを活用していけばいいのか、初歩の初歩からご提案しています」(延下氏)

大塚商会はDX注目企業に選定されており(※)、 自社で培ったノウハウを生かし、データによる高度な分析・予測を可能にする「dotData(ドットデータ)AI分析サービス」を展開。顧客は自社で多大なコストをかけずに、手軽でリーズナブルに先進的で精度の高いAIを活用することができる。

経済産業省、東京証券取引所、独立行政法人情報処理推進機構が選定する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」において、「DX注目企業2024」に選出。

「当社は伴走型を採用しており、AI導入における適切なメーカー選定やサービスだけでなく、導入後の活用方法や業務効率化についても、まるごとサポートします。当社が蓄積したノウハウを基に、さまざまな局面でDXの支援ができる体制を整えているのです。DXやAI活用について費用が高額だったり、導入の手間を考えたりして二の足を踏むということがあるかもしれませんが、当社ではパッケージで提供することで、比較的リーズナブルで中小企業でも導入しやすいサービスを提供しています」(延下氏)

会場で開催された「実践ソリューションフェア2025」では、最新のITが生み出す新たな“気づき”をはじめ、デモンストレーションや各種展示で、AIとDXが切り開く未来の可能性を感じられる機会を提供した。過去のイベントでは「最新のトレンドや貴重な情報が得られた」「自分たちの課題がわかった」など“気づき”や“課題の発見”を得られる場として評価されている。

会場の様子画像
今年の会場の様子

「当社が自社でAIを導入して得られたものと、お客様にサービスを提供して得られたものの2通りの事例があるので、イベントでは現実的で実践的なソリューションの情報を得ることが可能です。私たちは、街の電器屋さんのように、何か困ったことがあったら気軽に相談ができて、対応してくれる“大塚さん”と呼ばれるような存在でありたいと思っているのです。お客様にとって身近な存在であることを目指しています」(延下氏)

実施されたイベントでは、各界を代表する講師陣による特別セミナーが12コース、ビジネスに役立つセミナーが約50コース開催され、現在でも視聴できる。その中から読者の関心が高そうだと思われる2つのセミナーについて具体的に紹介したい。

AIを活用できる会社とできない会社の違いとは?

1つ目は「中堅・中小企業においてAIを活用できる会社と活用できない会社の違いとは?」。担当しているMM本部デジタルドキュメント課の課長代理を務める岡亜矢子氏がセミナーのポイントについてこう語る。

大塚商会 MM本部 デジタルドキュメント課 課長代理
岡亜矢子

「生成AIの登場により、お客様の業務をAIが補助する時代が目前に迫っています。AIは日本の労働人口減少問題の解決に寄与するともいわれ、期待が集まります。しかし、企業がAIを効果的に活用するためには、まずAIを活用するための多くのデータを用意することが不可欠です。セミナーでは、社内に十分なデータは用意できているか、なぜデータが必要かといったことから、データ化を見据えた文書管理に関してなど、わかりやすくご紹介しています」

中小企業は、今も紙や表計算ソフトなどを利用した業務が多く、電子化に費用もかけづらいため、AI導入はもちろんDXも進まないという現状があるという。しかし、ここ最近では、それらのメリットが目に見える形で生まれてきており、中小企業の中でもAI導入やDXへ積極的に取り組む企業と、そうではない企業との差が顕在化しつつあるそうだ。

セミナーでは、何から始めればいいかわからないという企業に向けて、まず紙をデータに置き換えるといった初歩的なアドバイスから提案している。

「社内に情報システム部なんてないよ、専門人材なんていないよ、という中小企業も多くあります。そのような中で、AIを活用し、どのように業務負担を軽減させていくのか。AIには【業務を効率化するAI】と【企業の悩みを分析・解決するAI】があります。このセミナーは、まず自社がどの部分から取り組みを始めればいいのか気づけるようなセミナーになっていますので、 バックオフィスなど実務を担当されている方はもちろん、経営者の方々にもご覧いただければと思っています」(岡氏)

Windows 10終了で注目されるリプレース

2つ目は「Windows 10をお使いの方、必見! 検討すべき最新PCとセキュリティ対策のポイントとは?」。担当するMMプロモーション部クライアントMNS推進課の課長代理を務める古阪晶平氏はセミナーのポイントをこう語る。

古阪晶平氏画像
大塚商会 MMプロモーション部 クライアントMNS推進課 課長代理
古阪晶平

「サポート終了日(2025年10月)まであと1年を切ったWindows 10。もう十分な時間がない状況です。こういったPCのリプレース(入れ替え)が行われるタイミングでは、需要が一気に増すことで供給不足や納期遅延が起こったり、データ移行、システムの動作確認などにも想定より時間がかかることがあります。セミナーでは、早めにWindows 11に入れ替えるメリットやデータ移行の簡略化についてわかりやすくお教えします。また、PCを安全に利用するための対策を市場の最新情報や当社の『まるごとサポート』とともにご紹介しています」

PCのリプレースに伴い、AIに特化したチップが搭載されたAI PCと呼ばれる新たな機種も選択肢の1つとして検討することがおすすめだという。1世代前のPCでもいいという向きもあるが、今後AIに特化したソフトウェアが続々と登場する中、それに対応するにはAI PCのほうが親和性が高いのは言うまでもない。

一方でPCのセキュリティー対策も中小企業にとって急務だ。MMプロモーション部MM企画開発課係長の濵田佳菜恵氏はこう述べる。

濵田佳菜恵氏画像
大塚商会 MMプロモーション部 MM企画開発課 係長
濵田佳菜恵

「働き方改革に伴い、PCを社外で持ち運ぶ方々も増えています。そのため、故障や盗難などによって起こりうる、データの消失や漏洩も気になるところです。こうした事態に備えるため、そもそもPCにデータを残さないというソリューションがあることや、社内のセキュリティーレベルを統一するなどPCの資産管理についてもご紹介しています」

さらに古阪氏は続ける。
「OSの移行期では操作方法などの問い合わせも多くなります。そんなときは当社の『PCワンストップサービス』にぜひお任せいただければと思います。『PCワンストップサービス』では、ハードが故障した際の修理に加え、入れ替え後の操作のお困り事などを、文字どおり、ワンストップでサポートさせていただきます。導入したはいいけれど使えないでは、スムーズな移行とは言えません。また、よく『どのタイミングがPC入れ替えにベストなの?』とお客様から聞かれることがあるのですが、そのときは『今がいちばん買い時です』とお答えしています。実際、PCの買い替え時期は、需要が増して価格も上昇しますし、今年はGIGAスクール構想で導入されたPCの更新時期にも当たり、需要はさらに増していくとみられているため、供給不足も見込まれます。価格が安く、まだ入手しやすい今がいちばん買い時なのです」

「自社の課題発見」につながるオンラインセミナー

最後に延下氏が読者へ向けてこんなメッセージを伝える。

「専門用語や難しい言葉をわかりやすくしてお客様に伝えるのが私たちの使命です。その意味では中小企業の皆さんにとって、国内で最もわかりやすいセミナーを目指しています。今からオンラインイベントを視聴していただくだけで、課題解決の何かしらのヒントが発見できるはずですし、何か困っているけれど課題が言語化できない、という場合にも課題が何かを発見できると思います。当社は、複合機からPC、セキュリティー対策までトータルで提供し、まるごとサポートしています。相談する相手がなかなかいないと感じられる昨今、ちょっとしたお困り事でもまったく構いませんので、ぜひお気軽にご視聴いただき、ご相談いただければと思っています」

オンラインイベント画像
オンラインは、事前申し込み不要。大塚IDを作成するだけで視聴が可能だ

各業界・分野を代表する経営者・専門家による特別セミナーやAI・DX活用のヒント、最新のIT動向や導入事例を紹介するセミナーが満載の「実践ソリューションフェア2025」。ぜひ、オンラインで参加してほしい。

東京会場のメインステージでは、会社でよくあるAI活用のシーンを再現した劇が行われた。自社に導入した場合のイメージが湧きやすい

「実践ソリューションフェア2025」をオンラインで視聴する