「認知症予備軍」早期発見する重要な"8つのサイン" 「物忘れ」「料理の味が変わった」に要注意
加齢により多くの方は「もの忘れ」を経験しますが、それはあくまでも体験したことの一部分を忘れることにとどまります。かたや認知症では、出来事自体の記憶障害が目立ち、体験したことすべてを忘れるのが大きな違いです。
例えば、朝ごはんのメニューを忘れるのは加齢が原因ですが、朝ごはんを食べたこと自体を忘れるのは認知症によるもの忘れだと考えられます。
認知症には主に4つのタイプがある
MCIについて知る前に、認知症に関する正しい情報もお伝えします。実のところ認知症を細かく分類するとキリがなく、把握するのは大変なこと。その中で知っておきたいのは、次の4つのタイプです。
認知症のうち、全体の約6〜7割を占めます。記憶をつかさどる海馬の萎縮から始まるため、もの忘れなどの記憶障害が起きます。他にも見当識障害、実行機能障害が主な症状です。
脳細胞のなかにレビー小体と呼ばれる特殊なたんぱく質が留まることで、アルツハイマー型認知症と同様の障害、さらに幻視・パーキンソン病症状が表れます。アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症のタイプです。
血管が詰まり脳細胞が壊死したり、出血により脳細胞がダメージを追ったりすることで発症する認知症です。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などが原因となるケースが大半となります。アルツハイマー型認知症と同じ障害や、身体麻痺、言語障害になることもあります。
前頭葉や側頭葉の変性・萎縮で引き起こされる認知症です。社会的認知障害や同じ行動の繰り返し、言語障害や記憶障害を引き起こしやすいのが特徴です。
ほかにも、正常圧水頭症やアルコール依存症、うつ病などに認知症を引き起こす可能性があるといわれています。これらに関しては、原因となる病気が改善することで認知機能も正常に戻るケースもあるようです。
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