「子供がますます勉強しなくなる」親の接し方4NG 「勉強しなさい」「しなくていいよ」は両方NGです

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【親のNGな関わり方④】子どもを一人の人間として認めない

三者面談でよく「この子、全然ダメなんです」「成績が悪くて行ける学校がない」と言う親御さんがいます。

これでは子どもの自己肯定感は低くなるばかりです。

自ら目的意識をもって学び、成績をドンドン上げていく子どもを見ていると、親がその子を一人の人間として認めているケースがほとんどです。

私の生徒さんに、東京大学に進学した子どもがいます。その子はADHDと診断されており、勉強に集中することが難しい状態でした。他の子に迷惑をかける行為もありました。

ところが、親は子どもの特性や受験へのハードルを理解したうえで「うちの子はできます」と言うのです。

とくに強制的に勉強をさせるわけでもなく、偏差値至上主義でもなく「うちの子は勉強に向いている」とその親御さんは信じていたのです。

結果、その子は見事に勉強で才能を開花させて東京大学に入りました。

親やまわりの人から、自分は一人の人間として認められている、意見を尊重されている、自分が力を持っていると信じてくれる……。そういう感覚を得ることで子どもは自己肯定感を持ち、困難を乗り越え、自らの目標を達成していくことができるのです。

「きっかけ」さえあれば子どもはグングン伸びる

私は現在、7つの学内塾を経営していると述べましたが、学内塾を採用する学校はその多くが「学校再生」を目的としています。

『勉強ぎらいな子に奇跡をおこす方法 子どもの将来を決めるのは親の「気づき」』(現代書林)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

そこでは「子どもが課題を出さない」という悩みは本当に多いです。

しかしこのような学校には「やらない」のではなく「できない」子がいるのです。

授業についていけなかったり、メモをとる習慣もないから、課題のやりようがないわけです。

そのような場合は、たとえば高校3年生であれば1年の課程から、場合によっては中学までさかのぼって、土台を作っていけるよう個別にサポートしていきます。

しかし、勉強が遅れている子どもでも、ある日をきっかけに目的意識を持ち、目覚ましい成長を遂げることがあります。

子どもの学力はまわりの大人たちが「きっかけ」を与えることで、実は簡単に伸ばすことができるのです。

私は学内塾の経験を通して、それを確信しています。

ぜひ「子どもの力」を信じて、「子どもの選択」を信じて、「その子が最大限に成長できるサポート」を行っていただきたいと願っています。

髙田 康太郎 「学びの森」代表

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たかた こうたろう

1984年石川県生まれ。小学校1~4年まで不登校を経験する。関東学院大学を4年次で中退。在学中から続けていた塾講師するも上司との衝突により退職。その後はバイトを転々とし、日雇いなどを経てニート、ホームレスに。友人から「塾の経営を手伝ってほしい」と頼まれたことで人生が一変。生徒数が2名しかいなくて倒産寸前だった学習塾を数年で100人に増やし、自らも塾講師として人気を集める。2019年からは「学内塾」を開始。現在全国で5校、中高合わせて7つの学内塾を開設。著書に「勉強ぎらいな子に奇跡を起こす方法」(現代書林)がある。

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