SNS時代の異業種交流「つながる相手」の見極め方 受け身の姿勢では「役立つ人脈」は作れない

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パーティーなど人が集まる場は、「誰かとつながる場」ではなく、「つながりたい本命の人とつながる場」と捉えるのであれば、意味があります。

ではなく、パーティーで不特定多数の人に「名刺交換をしてください」と頭を下げるのであれば、その時間を自分磨きに使って、「名刺交換をしてもらえませんか?」と頭を下げられる人になったほうがいい。あるいは、自分がつながりたい本命の人とつながる日に備えて、自己研鑽をしたほうがいいのです。

社交の場は「出会った後」のほうがはるかに大事

時間には、価値ある時間と価値のない時間があります。資産になる時間と負債の時間がある、と言い換えてもいいでしょう。

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目の前、目先のことに対して一生懸命行動をしているのに、その行動が将来価値のある時間に結びついていない人が多い気がします。今の行動を将来の価値ある時間に結びつける必要があります。

たとえば、人に誘われてパーティーや食事会に参加したとします。けれども、その出会いが1年後、2年後に役立つ出会いになっていません。

すごく面白そうな人だから会いたい。その気持ちはわかりますし、何かしら自分の人生にヒントがあるかもしれない。けれども、結果的にはその場だけ「面白い人に会えた。あー、面白かった!」で終わってしまいがちです。

その人に会って聞いた話を、自分の価値に変える必要があります。でも残念ながら多くの人が、価値に変える能力を持っていません。

出会いから何か生まれることはあります。事実です。しかし、出会いから何かを生み出せるのは、価値に変える能力がある人に限ります。ほとんどの人にとって、パーティーや食事会に行く理由は、「暇だから」あるいは「寂しいから」「1人でいたくないから」です。

どうしても行きたいからと、多少忙しくても自分の時間を捻出してまで参加する人は案外少ない。能動的ではなく、受け身の姿勢で時間を使っている人があまりに多いのです。パーティーや食事会、イベントは、本当に行きたいときだけ行き、行った以上は、必ず出会いを価値に変えましょう。

井上 裕之 いのうえ歯科医院理事長

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いのうえ ひろゆき / Hiroyuki Inoue

1963年北海道生まれ。東京歯科大学大学院修了後、世界レベルの技術を学ぶためニューヨーク大学、ペンシルベニア大学、イエテボリ大学で研鑽を積み、医療法人社団いのうえ歯科医院を開業。理事長を務めながら、東京医科歯科大学、東京歯科大学非常勤講師、インディアナ大学客員講師など国内外の7つの大学で役職を兼任。歯学博士、経営学博士でもあり、世界初のジョセフ・マーフィー・トラスト公認グランドマスター。本業のかたわら世界的な能力開発プログラム、経営プログラムを学び、独自の成功哲学「ライフコンパス」を編み出し、「価値ある生き方」を伝える著者として全国各地で講演を行う。著書は累計80冊で130万部を突破。

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