電子ペーパーデバイス市場で起きている2つの変化 「カラー電子ペーパー」が拓くペーパーレスの新時代
資料作成時は、PCのプリンターの選択画面でクアデルノを指定するだけで文書を転送できる。校正作業では、赤入れや修正指示を手書きで書き込める。作成した文書は「My Note Cloud」サービスで同期されるため、外出先でスマートフォンから確認したり、オフィスに戻ってからPCで編集したりといった使い方もできる。
営業活動では、カタログや提案書をデジタル化して持ち運べるほか、商談中のメモ取りにも活用できる。OCR機能による全文検索を使えば、日本語/英語で書かれた過去の商談記録や提案内容をすぐに呼び出せる。検索機能を使えば過去の商談記録や提案内容をすぐに呼び出せる。大量の資料を持ち歩く必要がないため、営業先への移動も軽快だ。
用途の広がりと進化
当初ビジネス向けの文書閲覧・管理ツールとして開発されたが、その使われ方は徐々に広がりを見せていった。教育分野では、手書きノートやPDFの参考書に線を引いた部分を一時的に隠せる「暗記モード」機能を追加。紙の参考書で付箋を貼って隠しながら勉強する感覚をデジタルで再現している。
カラー表示により、重要なポイントや情報が強調され、学習内容が記憶に残りやすくなった。シンプルなスケッチや色分けを用いることで、学習内容を視覚化し、理解を深めることができる。わずか約6mmの薄い筐体には、大学ノート約20万冊相当のPDFが入るため、参考書などの重い荷物を持って移動する必要もない。
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