時計愛好家を「5大ブランド」が魅了し続ける訳 歴史と伝統に技術があわさった奥深き世界

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CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
5大時計ブランドの1つオーデマ ピゲを代表する1本「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」(写真:オーデマ ピゲ)

世の中には、たくさんの「3大○○」が存在する。時計の世界にも「3大○○」があって、永久カレンダー、トゥールビヨン、ミニッツリピーターを指す「3大複雑機構」が有名だ。この3大についてあれこれ異論をはさむ人はいないが、「3大時計ブランド」については、さまざまな意見があるようだ。

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かつて「3大時計ブランド」といえば、「パテック フィリップ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」「オーデマ ピゲ」であった。しかし高級時計の市場が成熟し、時計に対する知識レベルが上がってくると、こっちのブランドもすごいぞ、あのブランドだってすばらしいじゃないか。という意見が出てくるようになる。

そこで現在では、パテック フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ ピゲを「3大“スイス”時計ブランド」とし、そこにフランス発祥の「ブレゲ」とドイツ発祥の「A.ランゲ&ゾーネ」を加え、「5大時計ブランド」とするのが一般的になりつつある。

さて、この5大時計ブランドだが、時計愛好家でなければ、その名前すら聞いたことがないかもしれない。なぜならどのブランドも生産本数が少なく、販売される店舗も限定的。一見さんが簡単に購入できるものではなく、しかもかなり高価でもある。

しかしそれでも、世界中の時計愛好家を魅了しているのには理由がある。ブランドごとに、魅力を解説していきたい。

最も歴史が古いのは「ヴァシュロン・コンスタンタン」

5大ブランドの中で最も歴史が古いのは、ヴァシュロン・コンスタンタンだ。創業は1755年で、ジュネーブのキャビノティエ(卓越した能力を持つ時計師のこと)であった、ジャン・マルク・ヴァシュロンの工房がブランドの始まりとなる。

【写真】「5大時計ブランド」の代表作や工房などを見れば、その歴史や伝統、技術の高さが体感できる(37枚)
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