"コアラ丼"で話題! コアラ18頭を飼育する動物園 寝てばかりのコアラだけどやっぱりかわいい

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エサ筒に座っているお母さんのお腹側にちょこんといるのですが、飼育員が近づくと「誰だ!?」と驚き、すぐ袋の中に入ろうとします。出袋しても1カ月くらいはそんなことをくり返していますね。

また、この頃の赤ちゃんのエサはお母さんのうんちで、これを「パップ」と言います。子育て中のお母さんのうんちには、ユーカリの葉っぱを消化するために欠かせない腸内細菌が含まれており、赤ちゃんはこのパップを食べることにより、ユーカリを消化吸収することができるようになるのです。

メスの袋の口は下向きで、かつ総排泄腔の近くにあります。ですから、子は袋の中から顔だけ出してパップを食べることができます。もちろん、うんちを食べるので顔は真っ黒です(笑)。

生後7カ月くらいでユーカリに興味を持ち始めた頃、袋の中に入る回数が少なくなり、母親のお腹や背中にしがみついている姿も観察できます。8カ月になると徐々に母親の横で一緒にエサを食べ、9カ月の後半くらいからは「あれ? お母さんの機嫌悪い?」という雰囲気になってきます。

10カ月を過ぎると母親の発情が戻ってくる兆候があり、子供も1頭で行動する時間が増えてきます。背中に子供を乗せながら、発情行動でそわそわ歩き回っている母親の姿も見られます。

育児期間に注視する点は「出袋後も授乳をちゃんとしているか」です。子供が母親の袋の方へ頭を突っ込んでいる体勢は授乳中の姿です。おっぱいを吸う音もたまに聞こえるんです。

SNSでも話題に!コアラの体重測定

しっかりユーカリを食べ、母親に授乳もしてもらい、生後7カ月くらいから行われる体重測定で毎週100gずつ増えていれば安心です。

親子で体重測定
子が出袋し、半月くらい経ってから体重測定を始める。母親の計測では、子も乗せたまま行う(出所:『すごいコアラ! 飼育頭数日本一の平川動物公園が教えてくれる不思議とカワイイのひみつ』)
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