ベテラン"爆笑問題"後輩から慕われ続けるスゴさ サーヤから「うちらと笑う感覚が一緒」との声も
また、2012年12月放送の特番『今!この芸人がスゴイ 爆問パニックフェイス ネタ&ギャグ大連発SP』(同)では、バイク川崎バイクが全国ネットで初めて「BKB」ネタを披露。ここで知名度を上げ、翌年元日の『ぐるナイおもしろ荘』(日本テレビ系)でさらに注目を浴びることになった。
そもそも爆笑問題は、1990年代に若手芸人ブームを巻き起こした『ボキャブラ天国』シリーズ(フジテレビ系)の出演時からネプチューンや海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)ら多くの後輩たちと共演し、ダジャレネタとトークでスタジオを沸かせている。
昨年、太田本人にインタビューしたところ、当時から後輩芸人にライバル心はなく「ワチャワチャと楽しくやっていた」が、「『こっから何とか世に出よう』という気持ちが人一倍あった」ことから登場時にワーッと騒ぐような芸風になったと語っていた。
「自分たちコンビが目立つこと」と「後輩たちと番組を作ること」のバランス感覚は、“芸人のひな壇システム”の先駆けとも言える『ボキャブラ天国』を牽引した時期に培われたものなのかもしれない。
笑うタイミングがうちらと同じ
『ツギクル芸人グランプリ』(フジテレビ系)、『爆笑問題の検索ちゃん』(テレビ朝日系)といった番組でMCを務めるなど、いまだ若手との接点が多い爆笑問題。
そのポジションに至ったのは、太田プロダクションからの独立をきっかけに3年ほど芸能活動ができないどん底を味わい、もう一度ネタで這い上がり再ブレークした背景も大きいだろう。
『ザ・ロングインタビュー〈4〉人は、なぜ笑うのか?―太田光』(扶桑社/2000年12月29日にBSフジで放送された番組をもとに加筆・修正して再構成されたもの)の中で、太田はこう語っている。
「仕事がなかった時期は、こういう番組に出させられてこんなことやったら爆笑問題のイメージが変わっちゃうんじゃないかなんて考えてたんですよ。割と社会派ネタでやってるのが、たとえば熱湯風呂浸からされるのは俺らのイメージじゃないよと(中略)。
(筆者注:独立し、再ブレーク後の)今は、テレビ局や制作会社が、爆笑問題を使うとすればあっちの番組ではこういうことをやってるから、こっちではこうやろうって勝手に考えてくれる。それに乗っかってるほうが楽しいですね。自分じゃ考えつかないようなことを考えてくれるでしょ」
無料会員登録はこちら
ログインはこちら