父娘で「Amazon Flexのドライバー」をする理由 本業・副業としてのAmazon Flexの新たな可能性

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大沼裕二さんと太刀川みいなさんの画像
物価は上昇し、食費や電気代など生活コストがますますかさむ中、少しでも収入を増やすにはどうすればいいかと悩んでいる人も少なくないだろう。本業以外に、副業として何か稼げる仕事はないかと探すものの、求められるスキルにひるんでしまう、そんなとき選択肢の1つになっているのが、「Amazon Flex」だ。これは、軽バン(貨物など荷物の輸送を主な目的とするワンボックス型の軽乗用車)や軽自動車とスマートフォンのアプリを使って配達業務を行うプログラムである。自分の都合に合わせて働く時間を選ぶことができ、すぐに始められるのが魅力だ。今回はそんなAmazon Flexを利用して働く現役ドライバー父娘の声を紹介したい。

Amazon配送プログラム「Amazon Flex」とは?

アプリ画像
業務の確認はアプリで行う

まずAmazon Flexとは、どんなプログラムなのだろうか。一口に言えば、個人事業主であるデリバリーパートナー(配送ドライバー)が、直接Amazonと業務委託契約を結んだうえで、黒ナンバーを取得した軽バンや軽自動車とスマートフォンのアプリを使用し、配達業務を行うというプログラムである。登録条件は簡単で、20歳以上、稼働が可能なエリアに住んでおり、配達に使うアプリをダウンロード可能なスマートフォンを持っていることが主な条件だ。

このプログラムの特徴は、大きく分けて2つある。

黒ナンバー画像
黒ナンバー取得で配送業務を開始できる

まず1つ目は、始めやすいこと。黒ナンバーを取得した軽バンや軽自動車、スマートフォンを用意できれば業務を開始することができる。

2つ目は、1日最大12時間程度の稼働時間の中で柔軟に働けることだ。業務のオファーは「ブロック」という配達業務の単位で提供されており、目安として2~8時間程度のさまざまな想定稼働時間のブロックを自由に選択でき、稼働する日も自由に決められる。服装も自由で、本業副業を問わず、それぞれの時間や体力に合わせて働くことができる。

父娘でAmazon Flexのドライバーになった訳

 そんなAmazon Flexを利用しているのが、今回ご紹介する大沼裕二さん(62歳)と太刀川みいなさん(31歳)である。父の大沼さんは元トラックドライバーでAmazon Flexのドライバー歴は5年だ。

大沼裕二さんの画像
大沼裕二さん  (Amazon Flexドライバー歴5年 ※取材当時)

「もともとは寿司職人で実家を継いで40歳ごろまで続けていましたが、実父と意見が対立し、運送業界に飛び込みトラックドライバーになりました。その頃は、私が朝帰ってくると、妻が働きに出る。私は夕方まで寝て、夕食を食べてまた仕事に出かける。そんなすれ違いの生活を10年ほど送っていましたね」

トラックドライバーとしてキャリアを積み、しだいにスーパーやコンビニの配送責任者まで任されるようになった。しかし、責任を負わされる一方で、働き方改革により勤務自体の時間が制限されたため、収入は減少。子どもたちも大きくなり、お金もかかる。これでは生活できない。そう思った裕二さんは軽乗用車を購入し、軽貨物会社と契約、自分で仕事を始めるようになった。裕二さんは続ける。

「しばらくは順調だったのですが、新型コロナウイルスの影響で契約していた軽貨物会社との契約が終了となってしまいました。そこで、ちょうどその頃始まったAmazon Flexのプログラムに登録し、これ一本でやってみよう、ということになったのです」

一方、娘の太刀川みいなさんは通算8年間ほど保険営業の仕事をし、それを辞めた後、Amazon Flexのドライバーを始めて約1年になる。もともと車を運転するのは好きだった。父から勧められたこともあり、自分で軽乗用車を購入、黒ナンバーを取得し、Amazon Flexの業務をするようになったそうだ。みいなさんは既婚で小学6年と小学1年の女児がいる。裕二さんとは別に暮らしているが、娘にAmazon Flexを勧めた理由を裕二さんはこう語る。

太刀川みいなさんの画像
太刀川みいなさん  (Amazon Flexドライバー歴1年 ※取材当時)

「保険営業の頃も車の運転はしていたので心配ないだろうと。また、Amazon Flexは自由にスケジュールを組めるので、子育てしながらでも働きやすいだろうなという理由で、娘にも勧めることにしたのです」

みいなさんも実際に業務に携わってみて、そのメリットをとても大きく感じているという。

「わが家は夫もフルタイムで働いているので、私が自由にスケジュールを決めて働くことができること、融通が利くことは魅力的でした。収入のほとんどは子育てのために使っています。それぞれの生活に合わせて業務ができることが、Amazon Flexの魅力だと思います」

62歳父は、メリハリをつけて稼働。平日には温泉旅行も

1日のモデルスケジュールはどういった感じなのだろうか。裕二さんの場合は現在、毎日5時間程度、週7日の稼働が基本。通常午前9時半くらいから業務を始め、午後2時半頃までには完了するブロックでの配達を基本としている。週3回ほどは夜のブロックも加えて、目いっぱい稼働しているそうだ。

「体を動かしてないと、逆に体がなまってしまうというか、落ち着かなくて……。つい夜の時間帯も稼働してしまうんです(苦笑)。それでも昔トラックドライバーをやっていた頃は、配達した商品の個数単位で収入が決まりましたから、早朝から夜中まで体にも無理をさせて、もっと長時間働いていました。今は体力的にもそんな働き方はできません。その点、Amazon Flexは個数単位ではなく、配達したブロックに応じて報酬が決まります。稼働量も自由に決められるし、収入についても十分満足しています」

トラックドライバー時代より家族の時間も増え、時には平日に稼働しない日を設けて、夫婦でのんびり温泉旅行へ行ったりもしているそうだ。

31歳娘は、朝に5時間程度の稼働で「子育てと両立」

一方、娘のみいなさんの場合は、どうだろう。子どもたちを見送った後の午前中から午後2時半頃まで稼働することが多く、その後は学校から帰宅する子どもたちを待ちながら家事をする。18時に帰宅する夫と子どもたちと夕飯を済ませ、21時半には就寝するそうだ。

「子どもたちが大きくなると習い事の送迎なども必要です。子どもが熱を出してしまったり、急に学校に行かなきゃいけないことも。そんなときにも柔軟に対応することができますし、自由に自分でスケジュールを立てることができるので、家族と一緒に過ごす時間も増えて、満足しています」

また、父娘で互いにフォローしたり、食事をする機会も増えたという。裕二さんが言う。

「夜の配達がないときは、娘とメールで業務の状況を連絡し合って、配達を終えた後、合流して遅めの昼食を一緒に食べることもあります。配達終わりに、パートを終えた妻を娘と交代で迎えにいくことも。時には、孫の習い事の送迎をバトンタッチしたりもしますね。こうしたことも、Amazon Flexをするようになって、可能になりました」

Amazon Flexでの配送業務を始めるに当たり、黒ナンバーを取得した軽バンや軽自動車を用意することが必要だ。裕二さんは中古車、みいなさんは新車を購入したという。黒ナンバーの取得については購入の際に自動車販売会社に代行してもらうこともできるが、自分で地域の管轄の運輸支局で必要な届出書を提出するなどの方法もある。

配達中、配送業車や食品デリバリーなど、同業者に『Amazonってどうですか?』と、声をかけられることもあると裕二さんは言う。

「そんなときは、『Amazonは、働いたブロックに応じて報酬を得られるし、自分の決めたデリバリーステーションを起点に働けるよ。試しにやってみたら?』と勧めることもあります」

みいなさんは、Amazon Flexのメリットをこう語る。

「私にとっては、やはり時間の融通が利くことがいちばん大きいですね。私は午後2時半頃までに完了するブロックを取って、稼働することが多いですが、早めに配り終えれば、その場で業務は終わりになります。これからもずっと続けていきたいですね」

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