東証

澤上篤人(さわかみ投信取締役会長) × うちだまさみ(フリーアナウンサー)
「生活者目線で企業を応援していく」

東京証券取引所

うちだ 長期投資の魅力って何ですか。

澤上 株価が下がって、誰も買おうとしない時に、さっとリスクマネーを供給できるのが長期投資家。株価が暴落に近い状態の時に買いにいくので、その分だけ高いリターンが実現される。売りなんていつか無くなるわけだから、株価が下がったらとにかく買って、買って、買いまくる。そうすれば、どこかの段階で売りが吸収され、株価は再び上昇に転じる。そして、大勢の投資家が大騒ぎで買い群がってきたところから、静かにそれまで買い集めてきた株式を売りに出して、利益を確定させる。これが長期投資のプロセスなんだけれども、実に簡単だと思わない?

うちだ 慣れている人なら簡単かも知れませんが、これを投資の初心者がやるとなると、ハードルが高いような気がします。

澤上 そんなことはない。とにかく暴落したら買ってみることだ。それまでに、その前に、長期投資家として、どんな銘柄に投資したいのかを考えておくことが大事。そして、株価が暴落したら毅然と買いに行く。

うちだ でも、銘柄を選ぶのって、難しくないですか。

フリーアナウンサー
うちだ まさみ

澤上 その会社が、われわれ一般生活者や社会から必要とされているのかどうかという点だけに絞り込んで選ぶといいよ。とにかく利益最大化を第一として、人件費などコストをどんどん削減すると共に、社員にハッパをかけてガンガン営業をさせるような企業と、より良い社会を創るためにはどうすれば良いのかをじっくり考えて製品やサービスを提供している企業の、どちらに投資すれば良いのかを考えてみよう。確かに、株式市場の評価という点では前者になると思うのだけれども、世の中や社会から本当に必要とされる企業は後者なんだよね。そういう企業を、生活者の目線で応援していくのが、本当の長期投資なんだ。

うちだ だから、長期投資をする個人が増えることが大事になっていくのですね。

澤上 その通り。未来に向けて社会の在り方を真剣に考えることが大事だね。そのなかで浮上してくる、自分が応援したいと思える企業を三つ、四つ見つけておくこと。年に3回や4回は株価暴落があるから、その時に買えばいい。

うちだ 澤上さんは「+YOU」の講師であり、応援団長的な存在ですが、その活動についてひとことお願いします。

澤上 長期で企業を応援していく、応援団づくりをしていきたい。でも、この活動を通じて全国を歩いているのだけれども、最近は若い人の参加が増えてきたね。恐らく彼らは、自分たちが年金を受け取る年齢になった時、本当に年金を受け取れるのか不安を覚えているのだと思う。そういう時代だからこそ、投資が本当に必要になってきたということを、もっと多くの人たちに伝えていきたいね。

※澤上氏も登壇する「+YOUフェスタ」の詳細はこちら

 

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