「物価と賃金の好循環」は本当に持続可能なのか 「勝負の3年目」となる2025年に必要なものは?

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ここから先はお馴染みの競馬コーナーだ。

3月31日の日曜日は阪神競馬場で大阪杯(芝コース2000メートル、G1)が行われる。古馬のG1戦線を占う重要レースなるも、有力馬はこぞってドバイワールドカップデーに参戦している。牡馬ではドウデュース、ダノンベルーガ、牝馬ではリバティアイランドにスターズオンアースがいない。ああ、横綱・大関クラスが出払ってしまった大阪杯で、いったいどの馬に夢を託せばよいのだろう?

普通に考えればダービー馬のタスティエーラ(1枠2番)、皐月賞馬のソールオリエンス(5枠10番)が狙い目であろう。ところが「今年の4歳馬は弱い」との評判は無視しがたく、「大阪杯を勝つのはいつも関西馬」という経験則もある。ここは両頭に対する評価を下げねばなるまい。

大阪杯の本命馬はG1未勝利の「あの馬」

大阪杯はここ3年、連続してG1未勝利馬が勝っているレース。そこで5歳の関西馬からプラダリア(4枠8番)を本命に指名する。先行馬有利のレースでもあり、鬼の居ぬ間に「G2番長」を返上する好機と見る。

対抗には3連勝で勢いに乗るミッキーゴージャス(1枠1番)を。過去に大阪杯を2度制しているミルコ・デムーロ騎手が騎乗という点も心強い。単穴はローシャムパーク(1枠2番)。国内G1は意外にも初挑戦だが、昨年夏のオールカマーでの強さを考えればチャンスありと考える。

後はべラジオオペラ(6枠11番)、スタニングローズ(3枠5番)までを押さえたい。難解なレースにつき、買い目と金額はほどほどにしておこう。

※ 次回の筆者は小幡績・慶應義塾大学院教授で、掲載は4月6日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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