東京23区初、大学×地域の
「総合型地域スポーツクラブ」
日本女子体育大学

通称「ニチジョクラブ」。日本女子体育大学を拠点として、大学と地域とが一体となって運営する総合型地域スポーツクラブだ。この4月からスタートさせたのは小学生を対象とする新体操、チアリーディング、フェンシング、運動教室と、大人向けの健康体操教室である。
「日本女子体育大学がある世田谷区は、区全体で見ると運動施設が充実していますが、中でも烏山地区に限っていうと区民の方が気軽に使える施設が意外と少ないんです」と、石﨑朔子氏は、「ニチジョクラブ」を発足させた背景を振り返る。世田谷区のスポーツ振興委員も長く務めてきた石﨑氏は、「ニチジョが持つ、さまざまな運動施設を区民の方に有効に使っていただきたいと考えました」と話す。
体育大学ならではの充実した設備と
専門かつ科学的な指導が魅力

石﨑 朔子
さすが体育大学である。体育館だけでも6つ。特に、2012年の90周年を機に新設した総合体育館はすばらしい。最大2000人収容可能なアリーナに加え、25メートル×9コースもあるという広大な温水プール、306席の可動収納椅子が設置された多目的ホールなどを完備している。「たとえば、新体操の教室に参加された保護者の方からは、床には絨毯、さらに鏡やレッスン用のバーがあるなど、新体操専用に整備された施設で練習できるのがうれしいという声をいただきました。競技専用の施設が、なかなか周辺にはないんですね。必要な器具や用具なども、可能な限り貸し出していますので、多くの人に気軽にスポーツを楽しんでもらいたいと考えています」(石﨑氏)。