大容量化するデータを管理するシステムの新着想 地域の中核病院が目指した「メリハリ」とは

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デジタル活用の進展により、企業や組織の保有するデータが増加している。企業は増え続けるデータを安全に保管するとともに、必要な際には素早く取り出し利用できるようにする必要があるが、限られた予算の中でそのための仕組みをどのように整えたらいいかは、悩ましい問題だ。

岡山県南西部地域の中核病院である倉敷中央病院では、医療データのデジタル化を早期から推進してきた。その取り組みの1つとして、2007年には医療画像のフィルムレス化も果たしたが、医療画像の高解像度化、画像を用いる診断機器の増加などによって、診療科ごとの管理にコストと運用負荷が急増してしまう。その解決のため、同院は16年に新たな医療用画像管理システム(以下、PACS)を導入。院内画像の一元管理を実現した。

そのPACSが、23年に更新時期を迎えた。システム更新プロジェクトでは、加速度的に増加するデータ容量への対応と、医師の画像検索、読影に支障のない読み出し速度の両立が課題となった。

そこで同院は、データのユースケースに合わせたストレージの導入を検討。つまり、医師が手元で扱うデータは、超高速のストレージから読み出せるようにする一方、保存から年数が経った利用頻度の低いデータは、管理コストが低く、データ容量の増加に柔軟に対応する拡張性を持たせたストレージに格納するという「メリハリ」を備えたシステムを目指した。

その実現に当たって、同院が選んだのはHPE(日本ヒューレット・パッカード)のストレージ製品だった。先端技術を備えた製品の導入による運用の効率化に加え、柔軟な料金モデルの採用によって初期費用を抑制し、今後の容量拡張も容易に行えるようになったという。

ここからダウンロードできる資料では、倉敷中央病院の情報システム担当者へのインタビューを基に、一連の取り組みの詳細を解説している。メリハリの利いたデータ活用のヒントを得たい方は、ぜひ参考にしてほしい。